大学受験の科目の中でも、特に範囲が広く暗記量が多いイメージなのが「世界史」です。
一つ一つ暗記をしていくと大変ですが、それぞれの知識を紐付けて覚えていくことが大切です。
この記事では、おすすめの世界史の参考書を紹介していきます。ざっくりとしたレベル別に紹介をしていくので、自分にあったものをぜひ選んでみてください!
また、私がお世話になった参考書で、あまり知られていない秘密の参考書があるのですが、そちらのレビューもご覧になってください!
目次(クリックでジャンプ)
世界史を学び始めた人におすすめの参考書
まずは、世界史を始めて学んだという人や、世界史が苦手でイチから学びたいという人におすすめの参考書です。
注意して欲しいのですが、ある程度点が取れる人は自信を持って次のランクに進んでほしいことです。
自分の実力を過大評価するのはダメですが、過小評価をするのも良くありませんよ!
教科書よりやさしい世界史
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世界史を始めて学んだ人におすすめの参考書です。
内容は漫画形式というか、イラストを使っているので、活字が苦手だったり字を読むのがムリという人にもおすすめできます。
正直、受験に必要な知識には全く届いていませんが、大まかな流れを掴むのには適しています。
世界史は、範囲がめちゃめちゃ広いので、まずはざっくりと大まかな流れを知っておくとかなり楽なので、ぜひやってみてください!
ナビゲーター世界史B
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世界史の参考書の中で、一番良い参考書は、「教科書」です。(テストには、教科書以外の部分からは出題してはいけないことになっているからです)
ですが、教科書って正直「ツマラナイ」ですよね。
そこでおすすめしたいのが、『ナビゲーター世界史B』です。これは、教科書のように “事実” も説明していますが、それ以上に “事実のつながり” を重要視して解説しています。
そのため、4冊とちょっと長くなってしまっていますが、読む価値はあると思いますよ!
荒巻の新世界史の見取り図
先ほどの『ナビゲーター世界史B』のように、講義形式で全体の見取り図を紹介している参考書です。
前後関係の説明に力を入れているので、読みやすく内容がすらすら頭に入ってきます。
授業のような口調で説明してくれるので、おすすめです。
『ナビゲーター世界史B』よりも地図や絵を多用してくれるので、こちらの方が初心者向けかもです!
神余のパノラマ世界史
教科書よりもわかりやすく、先ほどの『ナビゲーター』よりもコンパクト。荒巻先生よりも「真面目」な感じでしょうか?
割とサクッと進むので、時間がない人や世界史をセンターしか受けないという人にはいいと思います。
世界史Bマスター問題集
世界史の最も簡単なレベルから、センター試験に出てくるような問題まで幅広い範囲をカバーしている問題集です。
世界史をやる上で、大切なことは、「問題を解きながら覚える」ことです。そうじゃないと、インプットだけできる人になってしまいがちです。
ワンランク上の参考書を読んで細部を覚えていくことも大切ですが、今まで覚えたものをしっかりとアウトプットしていくことも大切です。
高校とってもやさしい世界史
世界史が苦手な人やサクッと勉強したい人におすすめなのが、『高校とってもやさしい世界史』です。
白地図に線を引いたり、地名を書き込んだりするので能動的に覚えることができますし、かつそこまで負担になりません。
重要なポイントをさらっとさらったり、参考書をやったあとで実際に描いてみる作業が大切です。
青木祐司 世界史B講義の実況中継
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受験生のおすすめの参考書を紹介する時に、必ずと言っていいほど名前が上がるのが、『実況中継講義シリーズ』です。
レベル的には教科書の定期テストのような簡単な問題から、私大の文系受験に役立つくらいのレベルだと思います。
何より、授業以外のこと(というか雑談?) が 単純に読み物として面白いので、ぜひ読んでみてください!
ちなみに、青木先生のYouTube 質問コーナーは世界史を受験する人ならぜひみておいて欲しい内容になっています!
世界史でおすすめしたい用語集
続いては、受験の世界史でおすすめしたい用語集を紹介します。
2冊も必要ないと思うので、どれか1冊を完璧に覚えてください!
ちなみに、用語集などは「今、自分が世界史の流れの中でどこにいるか」ということを意識しながらやると覚えやすいですよ!
あとは、資料集のようなものも一緒に見ながら暗記をするととてもわかりやすいです。
特にセンターでは図やイラストから出題されることもあるので、ぜひやってみてください!
時代と流れで覚える世界史B用語集
ただ単に用語を暗記するのではなく、時代の流れや背景知識と一緒に覚えたいという人におすすめなのが、この『時代と流れで覚える』です。
この後に紹介するどの用語集よりも、読みやすいです。
ただ、その分語数が少なかったり、簡単な用語が多かったりします。
また、別の参考書などで流れが頭に入っていればあんまり意味がないと思うので
、そういう人はこの後紹介する2冊のどちらかをおすすめします。
山川 一問一答世界史
とってもシンプルで、「これぞ用語集!」というような内容になっています。
なので、単純に覚えるというだけでなく、わからないことがあったらこれに戻ってくるという「辞書」のような使い方もできます。
レベル的にも、多くの受験生に対応しているので間違い無いです。
Amazon での評価も非常に高く、これ一冊で難関大まで対応できるという優れもの。用語集に迷っている人はとりあえずこれで大丈夫だと思います!
世界史B一問一答【完全版】
世界史だけでなく、日本史や地理など、暗記科目で僕が絶対的な信頼を寄せている用語集が、東進の『一問一答』シリーズです。
先ほどの山川よりも範囲が広く、用語の解説がしっかりしている気がします。
ただ、量が多いのでやり切るのに時間と根気が必要です。
なので、重要度をチェックしながら自分に必要な範囲をしっかりと覚えることを心がけてください!
1分間世界史1200
通学時間などでサクッとやりたいという人には、この1分間世界史もおすすめしています。
他の1問1答に比べて語彙数が少し少ないので不安に思う人もいるかもしれません。
でも、1200語くらいの内容のものを完璧に暗記した方が、3700語をぼやっと覚えているよりも点数が取れたりします。
なので、これをやる人は「中に書いてある単語は絶対に暗記する」ようにしてください。
1問1答の勉強方法ですが、基本的には「自分が間違ったもの」には×をつけて、それが覚えられるまで復習を繰り返してください。
僕は、1度でも×がついた問題は、その後連続で2回○がつくまでとき直していました。
暗記で重要なのは、繰り返しの回数です。なので、何回も根気よく繰り返してください!
センター試験9割をめざす人のための参考書
続いては、いよいよセンター試験のおすすめ参考書です。
ここまでの問題集や参考書を完璧にするだけでも7〜8割には届くと思いますが、9割にするにはもう一歩努力が必要です。
ぜひ頑張ってみてください!
みんなのセンター教科書 世界史B
いよいよセンター試験対策をしたいという人におすすめの参考書はこちら。
教科書のような丁寧さでありながら、しっかりとセンター対策を進めることができます。
特に、センターは地図を使った問題や図・イラストなどの中から選択する問題があるので、そういう問題を対策したい人にはぴったりです。
タテから見る世界史・ヨコから見る世界史
世界史には、2つの見方があります。1つは「各国の歴史をタテに見ていく」見方。もう1つは、「同時期にどこで何が起こっているのか」というヨコの見方です。
この2つの見方をそれぞれ解説してくれているのが、『タテから見る世界史』と『ヨコから見る世界史』です。
この2つの見方ができるようになると、世界史がより一層深く、面白く理解できると思います。
その手助けになるのが、この2冊の参考書です。
センター試験では地域史をタテに見ることも多いですし、「〇〇と関係している」といったようにヨコに見ることもあります。
また、論述などでもタテヨコの繋がりを把握するのはとても大切なので、ぜひ取り組んでみてください!
9割とる!センター世界史
本書は、センター試験で「ここが取れれば9割に行けるのに!」というようなちょうど良いレベルの問題をたくさん集めた問題集。
なんと、その数は6,000 問にも及びます。
センター試験の問題数を約50問だとすると、なんと120年分になる量です。すごいですね。
また、最近出版された参考書なので、スマホと連携して問題を解いたりすることができるのが強み。隙間時間を有効活用できてしまいます。
これだけやれば、自信がつくこと間違いなしなので、ぜひやってみてください!
高校世界史基本用語問題集 ツインズマスター 改訂版
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センターまでは全然時間がないけど、もう一回最初から勉強しなおしたい!という人におすすめなのが、この『ツインズマスター』です。
見開きで1つのまとまりになっていて、右のページは空欄の穴埋め、左側は一問一答形式になっています。
しかも、答えは同じ語句になるようになっているので、ある程度の範囲をバチっと覚えるのに最適な参考書です。
そこまで厚みはないので、本気出せば1週間(頑張って2週間) で終わらせることが可能です。
センター不安な人は、ぜひやってみてください!
早慶上智やMARCH受験におすすめの問題集
さて、センター試験とGMARCH の試験のレベルは、そこまでありません。
ただ、違うのは「出題方法」です。そのため、センター試験の対策しかしていない人は、うまく点をとることができないと思います。
センターと私大はある程度のレベルからは「分けて」考えることが大切です。
時間のない人も、ぜひギリギリまで粘ってみてください!
実力をつける世界史100題
センター試験よりもややレベルが上の問題集です。レベル的には早慶上智〜GMARCH あたりだと思います。
文章を読んで、それについて答える内容なのですが、その文章も覚えておくと受験で役に立つものばかりです。
知識は付けたけど、どうにも点数が取れないという人におすすめ。
特に、僕の友達は模試で点が取れなかった時にこれをやり込んだら、偏差値が一気に50から60まで爆上がりしたそうです。
同じような境遇の人はぜひやってみてください!
世界史B 標準問題精講
受験生の全員におすすめできるのが、この『標準問題精講』シリーズ。これも、世界史だけでなく日本史や英語なぜ、全教科おすすめです。
過去問を中心にして大切なところを集めているので、これを1冊やるだけでかなりのレベルアップが図れると思います。
欠点としては、1問1問が難しいため、そこそこ時間がかかってしまうこと。
下手に次に進むよりも、まずこれを完璧にすることを心がけましょう!
HISTORIA[ヒストリア] 世界史精選問題集
先ほどの『実力をつける100題』と『標準問題精講』と並んで3大人気参考書とされているのが、この『ヒストリア』です。
手にとって驚くのが、何よりその厚み。全範囲をカバーしてくれるし、入試に良く出てくる文化史やテーマ史にも対応しているのがありがたいです。
そして解説がピカイチなのも嬉しいポイント。オリジナル問題も豊富なので、過去問を解いた時に問題がかぶってしまうリスクも少なめです。
全部やり切る覚悟があるのなら、これ以上ない選択肢だと思います。どれくらい時間を割くことができるかが鍵です。
「なぜ?」がわかる世界史
こちらの参考書に関しては、是非こちらの記事をご覧ください!
上の記事を読む時間がない方に簡単に説明いたします。
この参考書には、特徴が2つあります。
1つは、なんと上下巻合わせて900ページ以上の特大ボリューム。辞書か!ってくらい分厚いので、内容がめちゃめちゃ多いです。
そして、2つ目は、縦書きレイアウトなこと。なので、900ページが頭にすらすらと入ってくるのです。
世界史の暗記は、出来事中心です。イメージは、”点” を増やしていく感じ。それに対して、この参考書は点と点をつなげてくれるので最終的に “面” の知識がつきます。
時間がかかりますが、小説とか読む人なら割とサクッと読めるので是非チャレンジしてみてください!
元祖世界史の年代暗記法
センター試験までは、「全体の流れを掴んでおけば並び替えができる」問題がほとんどなのですが、意地悪な私立などの問題は、「年号、しっかり覚えてる?」と聞いてくるような意地悪な問題が出ます。
そういう時に、しっかり対応できるようにするには、この1冊。
最初の方に、「世界史は流れだ!」って言っておいてアレなんですけど、レベルが上がってくると年号を暗記しておく必要があります。
ただ、全部の出来事の年号を覚えるわけにはさすがにいかないので、そういう時にこの参考書を使って欲しいです。
世界史年代ワンフレーズnew
世界史の年号を覚えたい人におすすめしている、「あんまりメジャーじゃない参考書」の一つです。
年代だけを覚えるのではなく、重要な出来事や同年代のものをまとめてセットで覚えられるので、驚くほど頭に入ってきやすい。
「入試で使える形で記憶できる」と言う触れ込みは本物です!
国公立対策におすすめしたい参考書
いよいよ、最後に国公立対策向けの参考書を紹介したいと思います。
このレベルは、誰でも到達できるわけではないので、そこは自信を持って良いと思います。
この辺りからは、世界史の1点が合否を分けることだってあります。
気を引き締めて頑張るようにしましょう!
諸説世界史研究
世界史の教科書の定番と言えば、山川出版社の教科書『詳説世界史 B』ですよね。使っている人も多いと思います。
この本は、それを1.7倍くらい詳しく解説した参考書と言っていいと思います。
これを一通り覚えておけば、東大や京大、一橋などにも十分対応できる内容となっています。
Amazon のレビューでは、「定年退職したおじさん」が世界史を学び直すのに最適という意見もありました。
世界史論述のトレーニング
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世界史で論述がある人(主に私立文系や国公立受験の人) に真っ先におすすめしているのが、この『論述のトレーニング』 です。
最初は論述をしたことない人に向けて、ポイントや重要な部分を解説してくれます。そこからだんだんとレベルが上がっていくので、徐々に成長を感じることができるはずです。
問題数も75問と十分な数だと思うので、基本的な知識がついてきたらチャレンジしてみてください!
ちなみに、記述式の参考書で大切なことは「周辺知識をつけていく」こと。単純に正解だけを暗記するのではなく、解説を読んで重要な部分は一緒に頭に入れておきましょう。
そうすることで、より幅広い知識を体系的に学ぶことができるはずです!
判る!解ける!書ける!世界史論述 改訂版
河合塾の参考書なので、かなり信頼度の高い論述の参考書です。他の参考書よりも、「何が書いてあったら点数がもらえるか」ということがわかりやすいです。
なので、しっかりと自学をすることができます。
ただ、内容がかなり難しくなるので、これを全てマスターするのはかなりの難易度だと思っています。
受験で差がつく1点というのはこういう難問を取れるかどうかではなく、意外と基本問題だったりするので、そういうところも疎かにしないようにしてください!
世界史論述問題 45カ条の論題
自他ともに認める、「世界史論述の最もムズい」参考書の1つだと思います。難易度は納得の星5!
タイトルからもわかるように、テーマが45個あり、それに解答してくことで通時的(タテの歴史)だけでなく、共時的(ヨコの歴史) も頭に入ってくるようになります。
ぜひ解説まで読み込んで、内容を頭に叩き込んでください!
例えば難しい問題を出してくる大学(京大とか) や、ユニークな問題(自分の解釈を聞いてくる東大とか) は、この参考書で対策を立てておくとビビらないです。
国公立の対策をする人にぜひ覚えておいて欲しいのは、「受験は1教科の点数がどれだけ良くても、苦手教科が足を引っ張る」ということ。
特に国公立は科目数が多いので、どれかでガクッと点数を落としてしまうと挽回は難しくなります。
世界史を極めるのもいいですが、他の教科にもしっかりと時間を割くようにしましょう!
世界史は一生使える教養です
以上、高校生・大学受験生におすすめの世界史の参考書・問題集でした。
世界史は、大人になってからも一生使える教養です。
ぜひ頑張ってみてください!
そして、途中でも書きましたが、参考書は多くのものに手を出すのではなく、1冊を完璧にすることが大切です。
解説などをしっかりと読んで、系統立てて頭にいれることを心がけてください!