部活を辞めたい! って思うことはよくあると思います。
だいたい、以下のような理由ではないでしょうか?
- 人間関係がうまくいかない
- 受験勉強に真剣に取り組みたい
- 単純にしんどい
でも、部活をやめるってかなり勇気のいることだと思います。僕も高校2年生の時に部活を辞めたのですが、顧問に「辞めたいです」と言った時はめちゃめちゃビビってました。
そして、タイトルにも書いた通り、東大を目指して勉強しました。僕の高校では東大合格者は100年以上の歴史の中で出てなかったのですが… (結果は後で書きます。)
この記事では、
- 部活を辞めたメリット
- 部活を辞めて後悔したこと
- 辞めようかどうしようか迷っている人に向けてのアドバイス
などについて書いていきたいと思います。
目次(クリックでジャンプ)
なんで部活をやめようと思ったか
まず、僕自身のことについて詳しく書いていきたいと思います。
略歴としては、小学校からサッカークラブに通い、中学、高校もずっとサッカーをやっていました。中学での最高成績は県大会ベスト8でした。
高校でもかなり真剣にサッカーをしていました。運動部が盛んだったこともあり、練習は火曜から日曜までの練習に加えて、自主練という名目の朝練がほぼ毎日ありました。
僕が辞めようと思ったきっかけは、ズバリ「勉強」です。僕の高校はとりわけ頭のいい高校というわけではありませんでした。国公立に10人行くかどうかの学校です。
もちろん、部活と勉強の両立を目指していましたが、次第にどちらも辛くなってきてどちらかに絞らなければいけませんでした。
そこで、僕は高校受験に失敗していたこともあり、大学受験はどうしても頑張りたかったので「部活を辞めて努力しよう」と決めました!
部活をやめようと決心したのが高校2年の夏休みの最後の日のことで、実際に辞めたのは冬前になってからのことでした。
(ほんとはもっと色々あったのですが、省きますね。)
こうして部活を辞め、タイトルにもあった通り東京大学を第一志望に決めてひたすらに勉強しました。
ちなみに、これから部活の色々な特徴などを紹介していきますが、中には結構ボロボロに言っていることもあります。(例えば、勉強の時間が全然取れないとか)
でも、それは部活がダメとか使えないとか言うことではありません。僕自身も、部活の良い思い出もたくさんあります。
この記事は、あなたがどう言う選択をするのか、と言うヒントを与えるためのものです。参考程度に読んでみてください!
部活を辞めた結果、どうなったか…
結果、どうだったかというと一浪でなんとか、京都大学に合格することができました。僕の高校から京大の合格者が出たのは7年ぶりだったみたいです。
実際、部活を辞めてからクラスの真ん中あたりにいた成績もそこそこ上がっていき、最終的にクラスのトップ3に入るまで伸びました。
ただ、部活を辞めてからの勉強ではとても太刀打ちできず、現役の時は不合格でした。
別にここで「部活をやめると合格できる!」と言いたいわけでも、「部活を辞めても一浪することになる!」と言いたいわけでもありません。
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部活を辞めてよかったこと
それでは、部活を辞めてよかったことを書いていきたいと思います。
勉強する時間ができた
まず、僕の場合は勉強時間が圧倒的に増えました。どのくらいかというと、1日2時間くらいから、6時間以上に。
しかも、ただ時間が増えただけでなく、体力も余っていたのでかなり集中した濃い時間が増えました。
最初の方は成績もグングン伸びていったので、やはり部活がないほうが勉強は進みます。
ただ、部活を辞めてすぐは少しダレてしまいます。部活を辞めたら時間はできますが、それを勉強に使わないと成績は伸びていきません。
遊ぶ時間も少しはできた
小・中・高とずーっと土日に部活があったので、暇な土日は初めてでした。勉強ももちろんですが、かなり遊ぶ時間も増えました。
特に、部活を辞めてすぐは近くの高校の文化祭に行ったりもしていました。
高校の時に遊んだ思い出はこれくらいだったので、かなり印象に残っています。
友達が普段と変わらずに接してくれた
僕の場合はこれはかなり大きかったです。
大学目指して勉強していたので「サボりたいから辞めた」のではないということを友達がわかってくれたのが大きかったです。
ただ、これに関しては別に勉強しているからって関係が壊れてしまうこともあると思いますし、逆に遊んでてもむしろ前より仲良くなったという例も聞くので人それぞれではないでしょうか?
受験において、友達の存在ってめちゃめちゃでかいです。よく、「受験は団体戦だ!」と言われますが、それは紛れもない事実です。
競い合い、支え合う人は人は大切ですよ!
部活を辞めて後悔したこと
メリットだけを書くのもアレなので、ちゃんと部活を辞めたデメリットについても書いていきたいと思います。
高校時代の思い出が一つ減った
やはり、高校時代の思い出の一つが減ってしまったという後悔は大きいです。
特に真剣に打ち込んでいたからこそ、「あのままサッカーやっていたらよかったのではないか?」という気持ちはずっとあります。
また、複数人の友達と話をしていても、2年生の冬以降の話題についていけないのはちょっと寂しいものがあります。
同窓会に呼ばれたり呼ばれなかったり
そして、大学生になったり社会人になったりした時に部活の同窓会に呼ばれなかったりします。
声くらいかけてくれてもいいじゃない… と思ったりするのですが、連絡がないこともあります。
部活とは縁を切る覚悟が必要です。
まぁ、うまくいくこともあるんですけど、僕の場合はダメでしたね。これはもうどうしようもないと思います。
ただ、逆に考えると、「もう後には引けない!」と腹をくくれました。これはありがたいです。
結局ダラダラしてしまう可能性がある
部活を辞めてしまって、生活のリズムが崩れるという話をよく聞きます。
実際、僕も部活の朝練に行っていた頃は朝方だったのですが、辞めてからは完全に夜型になりました。
そして、結局ダラダラしてしまう時間が増えてしまいます。辞めて、何かやろうという気持ちだと絶対にだらけてしまうと思います。
ちょっと罪悪感ができる
最後に、これが一番大きいのですが、やはり辞めてしまうとちょっと罪悪感が残ります。
特に僕が所属していたサッカー部の場合、入部の時に「3年間やり通す」ことを誓うのですが、途中で辞めてしまうとそれを裏切った気がして辛いです。
この辛さは3年経っても消えません。心にチクっと刺さるのでずっとこの辛さと向き合う必要があります。
部活ってなんだろうって考えてみる
ここからは少しふわっとした話をしたいと思います。
ズバリ、「部活とは何か?」について。あくまでも僕個人の意見になってくるので、「そういう考えかたもあるんだ…」というくらいにとどめておいてもらえると嬉しいです。
教師は部活を「美化」しすぎだと思う
ざっくり部活と言っても文化系から運動系、キツイやつ、ダラダラやるものなど色々ありますが、思うに僕は部活というものがとても「美化」されすぎていると思うんですね。
特に
- 部活を頑張ったから得るものがあった
- 部活での経験が次に生きる
こうした意見が強すぎる傾向にあると思っています。
でも、はっきり言って「部活は部活」なんじゃないかと。部活は楽しいからやるのであって、それ以外にはあんまり意味が必要ないんじゃないかなぁ…。
意味のないことなんてない、なんてことはない
って言っても、別に僕は「部活なんて無駄だ!」と言いたいわけではありません。でも、でもね。
部活を「意味があるもの」って言ってしまうとそれ以外にも意味がないように聞こえてしまう気がして。
部活じゃなくても、別に家で勉強するのでも、友達と遊ぶのでも大切な、意味のあることはいっぱいあるんだと気がついて欲しい。
大切なのは、「どこに意味を見出すか」ってことだけだと思う。部活は、そのための手段に過ぎないんじゃないかな。
悩みは場所を変えるだけで変わることもある
だから、言いたいことは単純で「部活がイヤ」なら離れてみてもいいと思う。
特に、僕は小・中・高ずっとサッカーをやってきて、土日なんて1年に何回かしか休みがなかったし、その練習も1日だって休んだことはなかった。
だから、学校と部活と家が僕の世界の全てだった。
けど、部活を辞めて外に出たら、いろんな人がいるってことに気がついた。
勉強している人、休日に映画を見たり本を読んだりしている人、ボランティアに積極的に散開している人、本当にいろんな人がいた。
今、自分が抱えている「悩み」というのは、部活をやめることで解決することだったら、迷わずに部活から離れてみてもいい、と思う。
今までの話は、もし5年前の僕に会いにいけたら、伝えたいことの全てです。
部活を辞めたいと考えている人にアドバイス
と、ここからは部活を辞めたいと思っている人に向けて具体的にこうした方がいいよ、というアドバイスです。ちょっとゴタゴタしたりするのがイヤな人には、お役に立てると嬉しいですね。
部活を辞めた後のこと、やりたいことはある?
部活を辞めた後、何かやりたいことを持っておくといいと思います。これは辞めた後のこともそうだけど、やめるときの言い訳になるからです。
僕も、実際「東京大学に行きたいので、もっと勉強するために辞めます」と言って辞めました。
このように、目標やらやりたいことやらを持っておくと説得がしやすいです。顧問が鬼のように怖いと、特にね。
はっきりと「辞めたい」と言う
絶対に心変わりをしないことが大切だと思います。
逆に言えば、「説得されて戻るくらいなら『辞める』なんて言いださないほうがマシ」だと個人的には思っています。
だから、僕はやめる際にははっきり「辞めたい」と言ったし、もう辞めるつもりで塾の下見やら何やらを進めていました。
引き返せない状態を作れとまでは言いませんが、覚悟は見せるべきです。
部活を辞めて、後悔はしない?
部活をやめる前に、もう一度しっかり考えましょう。これから10年、20年経って自分を振り返った時に、後悔しないかどうか。
これは裏返して考えれば、「もし辞めなかったとして、10年後、20年後にどう思うか」も考えてみるといいでしょう。
自分にとって何が大切か、じっくり考えてみましょう。
辞めた後、自分がどう思うか
そして、大切なのは「自分がどうしたいか」です。
部活を辞めたいと口にすれば、きっといろんな人がいろんなことを言ってくるはずです。
それはそれで耳を傾ける必要があるし、真摯に対応するべきです。それらをはねつけるのではなく、参考にしましょう。
ですが、あくまで参考程度にして欲しいと思います。大切なのは、「あなたがどう思うか」ですよ。
最後に:責任を持つことが大切です
以上、「高校2年で部活を辞めた僕」の体験談のようなものでした。これを書くきっかけになったのは、とある高校生から部活を辞めたいという相談を受けたからです。
僕も、やめる際は散々迷いましたし、あの時続ける選択をしたらもしかしたら… と思うことも正直よくあります。
ですが、僕はやっぱりあの時の選択に後悔はないし、部活を辞めた後の自分にはしっかり責任をとって生きていきたいと思います。