という言葉は、受験生なら、誰しも聞いたことがあると思います。
僕も受験生の頃は、寝る前は英単語や古文単語・文法など、暗記を重点的にやっていました。
この記事では、寝る前の勉強としての暗記のコストパフォーマンスの良さや、具体的なやり方について紹介していきたいと思います。
目次(クリックでジャンプ)
記憶は寝ている間に作られる
知っている人も多いかもしれませんが、人間の記憶の整理は、実は寝ている間に行われています。
これは単なる経験則などではなく、大学や国の研究機関で明らかになっていることです。
そして、もう1つわかっていることは、寝る前の1時間くらいの記憶というのは、次の日になってもかなり鮮明に残っている、ということです。
これは、睡眠に近ければ近いほど記憶がはっきりしているので、頭が整理しやすいのではないか、とされています。
勉強でよく、「暗記は寝る前にやるのが良い!」と言われているのは、このためです。
個人的には寝る前の勉強は暗記がめちゃめちゃおすすめです。
ただ、寝る前に勉強できない人や他にやりたい人がいる場合などは別にこの限りでは無いので自分に最適な勉強をやるようにしてください!
暗記のポイント 3つをしっかりと押さえておこう
ただ、単に暗記をしたら良いかというと、そうではありません。
これは僕の経験則ですが、以下の3つのポイントを意識するとかなり効率よく記憶に残すことができます。
- 毎日ちょっとづつ暗記していく
- 勉強したら、すぐに寝る
- 睡眠時間を1.5 時間刻みでとる
それぞれ説明しますね。
1. 毎日少しづつやること
まず最初に注意することは、一気にいろんなことをやらないことです。
いくら記憶しやすい時間だといっても、しっかりと勉強しなければ記憶には残りません。
暗記で大切なことは、亀のようにじっくりじっくり進むことです。一気にガッと覚えようとしても、あまり記憶には残りません。
勉強の暗記教科は英単語や古文単語、英文法、発音、アクセント、日本史や世界史などがありますが、これらのうち2つか3つに絞って、コツコツとやりましょう。
もう一度言いますが、大切なことは、毎日、ちょっとづつ進むことです。
2. 勉強したらすぐに寝ること
睡眠は、記憶を整理するので、寝る前30分の勉強は記憶に残りやすいといいました。しかし、これには落とし穴があります。
それは、他の記憶も残りやすいということです。
例えば、寝る前に見たテレビや漫画の内容などです。暗記した後で他の記憶が入ってきて混ざってしまうことを「記憶の撹乱」といいます。
寝る前の勉強を最大限に活かしたいのなら、勉強した後はできるだけ何もしないですぐに寝てしまうことをオススメします!
特に、寝る前にスマホを使う人は要注意です!
あとでも紹介しますが、寝る前にスマホを使うと「眠れなくなる」という弊害もあります。
時間も消費しますし、イイことないのでいくら時間があってもしっかりと寝るようにしましょう!
3. 睡眠時間は十分に取ること
人は寝ているとき、「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りと、「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りを繰り返しています。
これらは1.5時間ずつくらいに入れ替わり、それぞれが体験の記憶や勉強の記憶などを定着させています。
勉強の記憶を定着させるには、これらの周期を4,5回繰り返す、つまり6時間から7時間半の睡眠がいいとされています。
そうしなければ、脳はせっかく前日に暗記したものを記憶にとどめることができません。
勉強は大切ですが、睡眠も同様に大切です。寝ている間も勉強しているということを覚えておきましょう。
古い考え方のおっさん達は、「受験勉強はどれだけ寝ないで頑張って勉強したか?」みたいなことを重要視しがちです。
でも、それよりももっと大事なのは「しっかりと学力をつける」ことです。
自分に何が必要かを考えて、それにあった行動をするように心がけましょう!
寝る前の暗記のメリットはたくさんある
寝る前30分の勉強は、記憶力が高まるという理由のほかにも次のようないい点があります。
- 勉強時間を確保しやすい
- リラックスし、集中して勉強ができる
- 睡眠の質が上がる
勉強時間を確保しやすい
「勉強は朝にやったほうがいい」という話をよく聞きますが、起きれなくて勉強できなかったという人もいるのではないでしょうか?
その点、夜の30分なら比較的時間を確保しやすくなります。
勉強で大切なのは習慣です。毎日少しづつ勉強していくのが脳にとってもいいです。
その点、夜の勉強は都合がいいと言えるでしょう。
また、夜の時間であればテレビや家族のガヤガヤなどに邪魔されることも少ないので、集中することができる、というのもメリットですね。
リラックスできる
寝る前の時間は「もうあとは寝るだけ」という状態のためにとてもリラックスすることができます。
また、夜にお風呂に入る人は、副交感神経が優位に働き、緊張していた神経も筋肉も弛緩させることができます。
そういった状態は勉強に集中できるし、脳は入ってくる情報を素直に受け入れることができます。
僕は夜の静かな環境が好きなので、その時間帯だとかなり集中することができたので、よく夜に勉強していました。
睡眠の質が上がる
寝る前にテレビを見たり、スマホをしたりすると脳に強い刺激がいって興奮状態に陥り、うまく睡眠に入れなくなるといいます。
厚生労働省の、「健康づくりのための睡眠指針 2014」でも、寝る前にスマホを触ることが多ければ多いほど睡眠に問題を抱えている傾向にあるとしています。
その点、紙ベースでの勉強はその心配がないので、勉強にすんなり入っていくことができます!
夜の勉強の注意点は次の2つです
もちろん、夜の勉強には注意すべき点もあります。
無理に勉強してしまうと逆に寝れなくなったり、体調を崩してしまうことがあるので、無理せず自分のペースで進んでみてください。
⓵ 勉強が無理なとき、疲れた時は寝よう
もちろん、毎日勉強することに越したことはないのですが、どうしても勉強できない日というのはあります。
例えば、仕事が長引いたり、部活で帰りが遅くなってしまったときに、いつもの睡眠時間を削って勉強していたのでは逆効果です。
また、夜は1日の疲れが溜まってしまいます。なので、どうしても眠い時がありますよね。
そういう時は、いっそぐっすりと眠ってください。
勉強するかしないかはあなた次第ですが、ぜひ「睡眠も学習のうち」という言葉も覚えておいてください!
② スマホは触らないようにしよう
これもよく言われることですが、寝る前にスマホを触るのは絶対に良くないです。
寝る前にスマホなどの強い光を見てしまうと、脳が興奮して眠れなくなってしまう、と言われています。
なので、暗記をする時はできるだけ紙と鉛筆を使ってするようにしましょう。
どうしても電子機器を使わないとできない(スマホを暗記帳がわりにしている人とか) という人は、別の時間にするか、諦めてやりましょう。
最後に:できる人は、朝に復習しよう
以上、寝る前の勉強には暗記がおすすめだよ、という記事でした。
睡眠をうまく使って、暗記ものをどんどん頭の中に入れちゃいましょう!
また、時間に余裕がある人は、起きた時に前日の夜にやったことを復習すると、さらに記憶に定着しやすくなります。
ぜひやってみてください!
もし睡眠時間が減って困っているなら、お昼寝をしてみるのもありです。お昼寝には、夜寝るのと同じ時間で3倍の効果を得ることができます!
ぜひ試してみてください!