現役生のころは、「浪人したら1日24時間勉強できるじゃん!」みたいなことを言っていた人、いませんか?
浪人をすると、学校にも行かなくてよくなるし、かなり暇な時間がたくさんあると思われがちですが、実はだからと言って勉強ばっかりできるかというとそんなことはないのです。
この記事では、浪人生の勉強時間の目安について、俺の実体験を踏まえながら解説していきたいと思います!
目次(クリックでジャンプ)
予備校に行っている浪人生をメインにしています
これから紹介するのは、駿台予備校や河合塾などに通っている人をメインに紹介していきます。
なので、平日の朝の9時から午後の5時までは授業で埋まっているものとして、この時間を 6時間分の勉強時間としてカウントしてあります。
ただ、浪人生の全員が予備校生というわけではありませんよね。
例えば、俺の友達には次のような浪人生がいました。
- バイトをしながら自分で参考書を買っている人
- 大学受かって仮面浪人をしている人
- 高卒で働きながら受験しようとしている人
こうした人は、自分の自由な時間(例えばバイト以外の時間や大学の授業時間以外の時間) を全て勉強に突っ込みましょう。
それでも足りないくらいなので、がむしゃらにやる必要があります!
それでは、次の章から浪人生の勉強の目安について紹介します!
ちなみに、この記事の勉強時間を読んで「レベル高い!」と思う現役生もいるかもしれませんが、そもそも浪人というのは大学に合格するための準備期間なのでこれくらいは当然と考えた方がいいですよ。
浪人生の勉強時間の目安は時期によって異なる
まず初めに言っておくと、勉強時間は時期によって異なります。
- 前期 (4月~夏休みまで) … 8~9時間以上
- 夏休み … 10時間以上
- 後期 (夏休み~センター試験) … 自分の限界にチャレンジ
- センター試験後 … 試験の時間で区切ってやってみる
前期のうちは8時間以上を目安にしよう
勉強時間を決める上で大切なこと、それは「どれだけ集中したか」です。
例えば、同じ「9時間勉強した」でも、「9時間集中して勉強した」のと「9時間イスに座っていた」のとでは全然違います。
浪人生の皆さんは、もちろん「集中して勉強した」時間を過ごしてくださいね。
さて、ではなぜ8時間以上を目安にして欲しいかというと、勉強に慣れるためです。
浪人生の皆さんには分かってもらえると思うのですが、現役生のテスト前は10時間でも13時間でも集中できたと思います。
でも、浪人生の4月になるとその集中力ががくんと落ちてしまった人も多いのではないでしょうか?
それ自体は、全然問題ではありません。まぁテスト前にならないと集中できないというのは人類不変の性質みたいなものです。
なので、浪人生の最初の方は、勉強の時間をしっかりと確保して、基礎を作っていくことを目標にしていくといいでしょう。
ちなみに、ここで紹介しているのは「最低限このくらいやろうね」というざっくりとした値です。
なので、別に春学期のうちから12時間とかやってもらっても構いませんよ!
ただ、あんまり最初からフルスロットルで走っても、途中でガソリン切れになる人も出てきてしまいます。最初はほどほどでも焦らずじっくり進んでいきましょう!
夏休みからはできる最大値で勉強しよう
さて、前期のうちは「ほどほど」で良かったのですが、夏休みからは流石にそういうわけにはいきません。
なぜなら、「浪人生たちも授業がなくなるから」です。
授業がないと、わりと自分で自由に時間の調節をできますよね。例えば1日のスケジュールを組んだり、「90分×5セットずつ勉強しよう」みたいなことを自分でできるということです。
そこで、勉強して欲しい目安の時間が、ずばり「自分の限界」の時間です。
例えば、最初の週では11時間、次の週ではそれを12時間とどんどんと伸ばしてみましょう。
そうして、「これ以上はもう無理だぁ」という時間がどのくらいなのか、ということをしっかりと掴んでおくといいでしょう。
大切なことは、「自分はここまでやったんだ」という自信を持つことです。勉強をすることももちろん大切ですが、最後に重要になってくるのが、限界を知っているという圧倒的な自信です。
ぜひ、自分の限界を覗いてみてください!
試験前はテストと同じ時間を考えよう
最後は、テスト前です。テスト前に関しては、テストで必要な時間と同じ時間で区切りながら勉強をするといいでしょう。
例えば、こんな感じです。
時間 | テスト | 勉強 |
---|---|---|
90分 | 数学 | 数学の過去問 |
90分 | 英語 | 英語の過去問 |
60分 | お昼ご飯 | 休憩 |
120分 | 物理・化学 | 物理と化学の参考書 |
こんな感じで、各教科ごとに時間を合わせておきましょう。
こうすることで、英語なら90分、物理・化学なら120分と集中する力が養われます。
また、体の感覚でなんとなく120分を測ることができるようになるので、テストの時に焦らなくなります。
あくまで目安ですが、ぜひ参考にしてみてください。
浪人生に休日はあるの?みんなはどうしてた?
最後に、気になる「浪人生の休日の過ごし方」についてです。
俺が知っている浪人生30人くらいにアンケートをとって、以下の2点について質問をしてみました。
- そもその浪人時代に休日って作っていた?
- (休日があった人に) 1日にどのくらい休んでいた?
それでは紹介したいと思います!
浪人時代に休日ってありましたか?
意外だったのは、浪人生の結構な人が(部分的とはいえ) 休日を作っていたことです。「部分的にはい」の人を合わせると約7割が休日があったという結果になりました。
確かに、力を入れすぎては逆に集中力がなくなってしまいますし、週に1日や2日こういう日があってもいいのではないでしょうか?
1日にどのくらい休んでいましたか?
1日にどのくらい休憩をとっているかというのは、圧倒的に2〜3時間が多かったです。
確かに、本を読んだりゲームしたりするにはぴったりな時間ですよね。
個人的なおすすめですが、こうした休憩はお昼過ぎに取るのがいいと思っています。理由はいくつかありますが、例えば
- お昼は集中力が落ちる
- 朝に集中して、お昼に休憩して、夜またがんばるのがいい
というようなのがわかりやすいですかね。
こうした休憩なら積極的にとってもいいと思いますが、あくまで休日にすべきであって、平日に毎日3時間とか遊ぶのはあまりお勧めはできません!
最後に:浪人生は勉強時間に気をつけよう
以上が浪人生が勉強したい時間の目安でした。浪人生の人やこれから浪人をしようか迷っている人はぜひ参考にしてみてください!
あまり触れてきませんでしたが、浪人というのはいわば自分との戦いです。勉強時間を減らそうと思ったら、いくらでも減らすことができます。
でも、浪人すると決めた以上、やっぱり賢くなって、合格点なんて余裕でぶっちぎって合格したいですよね。
ここで俺が提示したのは目安で、あくまで「このくらいやっていればいいかな」という時間です。
だから、あなたはもっともっとずっと多くの時間をかけて勉強してみてください!