模試を初めて受ける人や、何回も受けているけど、全然意識しないで取り組んでいた人はいませんか?
そういう人たちにぜひ意識しておいて欲しいのが、模試を ”ただ受けるだけ” は非常にもったいないということです。模試は受け方をしっかりするだけでその効果は2倍、3倍にもなります。
僕がそのことに気がついたのは浪人時代でしたが、色々試行錯誤を重ねて模試を受けた甲斐もあってか、見事京大に合格することができました。
そこで、この記事では模試の前日・当日の受け方・攻略法を書いていきたいと思います。個人的な体験もしっかりと書いていきたいと思うので参考になる部分も多いはずです!
目次(クリックでジャンプ)
前日は受験本番と同じように過ごす
模試の前日の使い方は重要です。ここで気をぬくか、それとも集中して1点でも多くの点を取ろうとするかで大きく変わってきます。
1つは、翌日の準備をしっかりすることです。行き先の確認や服装までしっかりと決めていました。そうして余裕を持たないと眠れなかったのです。
次の日、ドタバタしないためにもしっかりと準備をしておきましょう!
2つめは、これまでの復習です。試験の前日は新しいことをやってもそれを使い熟すことができません。なので、今まで間違えた問題や覚えられなかった単語などをまとめておいて、それを見直すことをしていました。
特に、英単語や古文単語などの暗記ものは覚えたものが明日出ないとも限りません。こう言った即効性のある勉強をしておくと何点かだけでもあげることができるかもしれませんよ!
ちなみに、受験本番の前日に摂ってほしい食事については、こちらの記事でまとめました。
模試の服装について
質問で結構「模試ってどんな格好で行けばいいのですか?」という質問をもらいます。
僕は、休日の時や浪人の時は普通の私服で行っていました。周りは、制服の人もちらほらいましたが基本は私服だった気がします。
制服の人もいるので自分が落ち着ける格好であればなんでもいいと思いますよ!
模試の当日にすること
さて、これからいよいよ試験の当日にすることを書いていきます。結構分量が多くなってしまったので、試験まで時間がある人は直前に読んでみてもいいかもしれません。
余裕でたどり着く
まず、当日にすべきことは、しっかり起きて試験会場までたどり着くことです。
「何を当たり前なことを…」と思うかもしれませんが、結構重要なんです。
早起きして余裕を持って試験会場までたどり着くメリットは2つあります。
1つ目は、脳の活動が活発になるのは起きてから3時間経ってからと言われているからです。つまり、9時から試験が始まるなら、6時くらいから起きておくとちょうど良いということです。
そこまでしっかりしなくても、7時くらいに起きて試験会場まで行けばそこそこ脳は働きます。ただ、1時間前に起きて、ご飯も食べずに試験会場に滑り込むと、いいパフォーマンスは期待できません。
なので、しっかり起きて、ご飯を食べて、脳を起こしてから試験に望むようにしましょう。
早く行く2つ目のメリットとして、緊張感を和らげるという目的があります。
普通、大学入試も含めて試験会場は初めて行くところが多いです。しかも、周りは知らない人だらけだったりします。
そういう環境に、ギリギリについてわけのわからないままにテストが始まると文章が頭に入らなかったりするのです。
だから、少し早く会場入りをして周りを見たりトイレに行ったりすることでどっしりと受けることができます。
僕は、毎回45分くらい前について、トイレに行って鏡で自分を見ながら「大丈夫、大丈夫」みたいに唱えていました。今考えると変な人ですが、緊張する人はやってみてもいいかもしれません。
時間配分や解答順などの確認
模試の時にやるべきことの1つに、時間配分や解答順などの確認があります。
例えば、僕は国語は「古文→漢文→小説→評論」の順に解いていました。これは、別に最初っからそうだったわけではなく何度も試行錯誤を重ねた結果、こうなったのです。
また、数学は5~6問あるうち、2問は絶対に完答しようと決めていました。これも、模試を何度も受けて決めたことです。
このように、自分の実力をしっかりと把握した上で「作戦を立てる」ことは非常に重要です。それによって、10点、20点と差がつくことだってあります。
せっかくの模試なので、模試の時にしかやることができないことを練習しておくといいでしょう。
ミスをするという経験も必要
模試では全てがうまくいくとは限りません。必ずミスがあります。
例えば、今までで僕がやった一番大きなミスは「回答用紙を1つズラして回答してしまったこと」です。こういうミスは、確かにあります。
また、数学の問題が1問も解けない… ということもありました。その時は流石に焦りました…
ですが、本番にそういったことが起こらないとも限りません。本番で数学の問題が全く解けない可能性も0ではないのです。
なので、その時はどう対処すればいいか、ということの確認だと思ってしっかりと対応するようにしましょう。例えば、数学であれば「部分点を何としてもかき集める」みたいな案が思い浮かびますね。
模試は “模擬試験” という名前の通り、試験の予行演習です。ミスも自分の経験としてしっかり取り込みましょう!
また、「本番で同じことを繰り返さないようにする」ことも重要です。
栄養補給をしっかりと
模試は朝の9時ごろから始まって、午後遅くまで続くものが結構あります。この長丁場の戦いをどう乗り切るかもしっかりと学んでおくといいと思います。
僕が一番気をつけていたのが “栄養補給” です。
- お昼ご飯はお腹いっぱい食べると眠くなるので少しにする
- 途中の休憩時間で糖分をしっかりとる
- 水分はとりすぎないように注意する
など、結構気を使っていました。
チョコレートだと甘すぎるなと思ったので、個人的には下のブドウ糖みたいなやつを摂っていました。
試験は脳に負担をかけるので、後半どうしてもバテてくることがあります。栄養が吸収されるまでの時間まで考慮できるといいと思います!
そこまで神経質にならなくてもいいと思いますが、やれることがあるのであればやっておきましょう!
答え合わせは試験中にはやらない
コレも結構気を使っていました。「試験中に前の時間の答え合わせをしない」こと。
なぜかというと、間違っていても正解だったとしてもその結果をかえることができないからです。「できた」とか「できなかった」とか言っている暇があるのなら次の試験に向けて勉強したり休憩したりするほうがよっぽど有意義です。
ちなみに、「テスト中に答えあわせをした方が成績が下がる」という研究結果すらあるそうです。
それに、某有名な進学校では「わざと『できた』と言って周りをビビらせろ!」みたいな指示が出ているとまで聞きます。
どこまで本当の話かはわかりませんが、そういうこともあって僕は答え合わせを試験中にやることはしませんでした。
試験前に何を勉強したらいいかわからない、という人はある意味で準備不足です。
僕は、各教科で自分の苦手な部分や暗記するのが苦手なところを書いたノートを作っていました。
こうすると見直しも楽なのでおすすめですよ!
模試が終わってからすること
模試は受けるだけで終わりではなく、その後の活用方法も大切です。ここからは、模試が終わってからすべきことを書いていきます。
自己採点をしっかりする
まずは、自己採点をしっかりしましょう。特に、マーク模試では自己採点をするのが必須と言ってもいいでしょう。
なぜかというと、模擬試験やセンター試験の点数は試験を受けてからその結果が出るまでかなり時間がかかるからです。
特に、センター本番では試験を受けてから次の試験までに結果が出ないので自分の点数を把握しておかないと受ける大学が決められないこともあります。
しかも、そんな大切な自己採点ですが、慣れていないとかなり の確率でずれたりします。つまり、練習が必要ということです。
なので、自己採点は模試のうちからしっかりするようにしましょう。
復習をきちんとやる
模試の復習は早ければ早いほうがGoodです。できれば当日、遅くても1週間後の土日にはするようにしましょう。
コレはなぜかというと、やはり「なぜ解けなかったか」ということがわかっているときに解き直すのが効果的だからです。
僕は先生には、「もう一回模試と同じ時間をとって解き直せ」と言われていました。流石にそれはしてはいませんでしたが、それくらい復習は大事だということです。
厳しい言い方をすれば、「復習をしなければ、模試を受けた意味がない」とまで言えると思います。
模試の復習はどんなに忙しくても必ずやるようにしてください!
新たな勉強計画を立てる
最後に、模試の反省を受けて新しく勉強のスケジュールを立て直すといいでしょう。次の模試の目標を合わせてもいいですし、もっと長いスパンの計画でも構いません。
とにかく、
- 自分の苦手だった部分、得意だった部分
- 時間配分、解答順
- 試験に取り組む姿勢、勉強時間
などを見直してみて、新たな計画を立てるといいでしょう!
ここまでやって初めて、「模試を100%活用できた」と言えるでしょう!
適切な模試を選ぶ
1度、模試を受けた人は、余裕があれば次に受ける模試を決めておくといいでしょう。(すでに決まっている人は、大丈夫です。)
というのも、模試はいろんな目的があり、さらに予備校によって難易度も変わってくるからです。
模試の選び方はこちらの記事をご覧ください!
模試に向けてスケジュールを立てる
受ける模試が決まったら、次にやることはスケジュールを立てることです。
具体的には、
- 模試の範囲の確認
- 模試までの勉強の予定を立てる
- 今回の模試で何を意識するかの確認
などをしておくといいでしょう。特に、苦手な分野の出題範囲や「英作文」などのピンポイントに絞った対策などをしておくと点数アップに繋がります。
また、前に受けた模試があれば、その復習などをしておくとより効果的です。
このように、計画的に模試に臨むことで、模試の効果を最大限に引き延ばすことができます。ぜひ頑張ってみてください!
最後に:模試は復習が大事です
以上、模試の前に読んで欲しい! 前日や当日にできる模試の受け方・攻略法をまとめてきました。「やってみよう!」と思ったものはあったでしょうか?
この記事を見てくれているということは、もしかしたらあなたは明日(もしくは、今日) 模試なのかもしれません。そんなあなたにアドバイス。
↑この言葉は、ある先生から言われたのですが、僕は緊張するとよくこの言葉を思い出します。自分を信じて頑張ってみてください!
↓模試は復習も大事です。こちらの記事を参考にしてぜひレベルアップを図ってください!