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【理系】学部選びを失敗しないためのポイント3つ

高校生にとって、大学の学部選びは、志望校選びと同じくらい大切で、とても迷うと思います。

でも受験勉強が忙しくて、結局満足に学部のことや将来のことについて考える時間がないままに、なんとなくのイメージで学部を選んでしまう人が多いのが現状です。

実際、大学に通っている僕だから分かりますが、大学生の中には学部選びに失敗して後悔している人が一定数います。

 

なんとなくイメージで選んだけど実際全然違うかった…」
就職が近づいてきて、やっぱりあっちの学部にするんだったと後悔した…

 

こんな声を多く聞きます。

そこでこの記事では、大学の理系の学部選びを失敗しないためのポイントを3つ説明し、その上で各学部を紹介していきたいと思います。

結論から言うと、大学の理系の学部選びで大事なポイントは

学部選びのポイント
  1. 高校の科目のイメージとは全く違う、各学部の研究の中身を知ること
  2. 将来の就職にどう繋がるのか知る
  3. どうしても決められない人は選択肢が広がる学部を選ぶ

 

学部選びは色々と悩むことが多いかもしれないですが、学部選びは今後の人生を大きく左右するので、ぜひ参考にしてみてください!

 

理系の学部をそれぞれ紹介

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工学部

工学部は、理系の学部の中でも、最も学科の幅が広く、どの学科を選ぶかで大きく専門範囲が変わってくる学部と言えるでしょう。学科は、機械科、電気電子学科、情報学科、材料学科、土木科、建築学科などがあります。

研究内容

研究内容は学科によって大きく異なってきます。機械系・化学系・材料系は実際に研究室で手を動かして実験をすることが多いですが、情報系は、今やリモートー形式で、家でもパソコンさえあれば出来る研究もあります。また、化学系は、実験の反応時間が長いことから、実験時間がどうしても長くなってしまうような研究も多いので注意が必要です。

就職

就職は、多くは自分の専門分野を生かした分野に就職することが多いようです。例えば、機械系だったら自動車メーカーなど、素材系だったら素材メーカーなどなどです。土木系はインフラ系企業(大阪ガスや関西電力など)に強いです。しかし、どの学科でも、データを扱ったり統計を扱ったり出来るという能力がつくので、その能力を買われ、全く関係のない分野に就職する人も多いので、汎用性は広いと言えます。

受験科目

必須科目は、物理と化学が多いですし、大学入学後は物理と化学を必修として学び、その後研究分野によって物理だけになったりします。

 

農学部

農学部は、一言で表すと、人間以外の生物に関わることを学ぶことができる場所。しかし、理学部とは違い、あくまで応用に力を入れている学部です。しかし、大学によって大きく色が異なってくるので注意が必要です。具体的には、農業系に力を入れている大学と、もっと幅広くバイオサイエンスという括りで学ぶことのできる大学で、大きく変わってきます。学科は、農科学科、生命農学科、園芸学科、畜産学科、農業経済学科、地域開発学科、資源生物科学科、生命科学科などがあります。

研究内容

研究内容は、遺伝子系・化学系・フィールド系・物理系・経済など多岐に渡ります。一般的な理系のイメージとは異なり、数学や物理などを使わずに知識を学ぶ文系要素も多いです。一方で、学科によっては農業用機械の研究など、物理をガッツリ学ぶ学科もあるので注意が必要です。基本的に生物を扱うことから、実験は時間のかかるものが多く、意外と工学部よりも実験に時間を取られることが多いです。自分で手を動かすことが好きな人は向いているかもしれません。

就職

農学部の就職は、自分の専門分野と直接関わりのある職業につく人が少ないのが現実です。就職先として多いのが、食品メーカー、農林系の公務員、農林系の会社などですが、かなり採用人数や企業が限られてくるので、多くは専門と関係のない分野に進むことが多いです。この点で言えば、工学部などの方が就職に直接活きることが多いと思います。

受験科目

必須科目は、化学・物理・生物のいずれでも受けられることが多いです。実際生物を選択せず大学で生物を学び直している人も多いので、心配はあまり必要ないと思います。

薬学部

薬学部は、「人体に関する研究をしたいが、医学部は少し厳しい、、」と言う人におすすめしたい学部です。一般的には、4年制と6年制に分かれており、4年制では薬剤師などの資格を取ることは出来ず、普通に就職することが多いです。薬剤師の資格を取りたい人は6年制に通う必要があるので注意してください。

研究内容

研究内容としては、新薬の開発などに関わるもの、薬が病気や人体に与える影響を調べるもの、薬だけでなく食品添加物などが人体に与える影響を調べるもの、微生物やウイルスのワクチン開発など、薬に関する研究で多岐に渡ります。しかしどれにも言えることが、やはり、人体に与える影響などは実験が長期に渡ることが多く、ハードワークになりがちと言うことです。ある程度の覚悟を持っていないととてもしんどいでしょう。

就職

就職は、やはり薬局、病院、製薬会社など薬学に関する職につく人がかなり多いです。中には、全く関係ない職業に就く人もいますが、研究や勉学にかなり時間を費やした分、関係ない職業を選択するのはなかなか難しいようです。

受験科目

選択科目は生物をイメージする人が多いかもしれませんが、全くそんなことはなく、むしろ化学が必須となってきます。化学以外は、物理でも生物でも可であることが多いです。

医学部

医学部は、院に進むかなどは関係なく、唯一6年制の学部です。最終的に国家試験を通過すると医師免許を取得することができます。医学部というと、他の学部と比べて相当な勉強量や学力、学費が必要で、「一般人には無理だ、、」そう感じる人も多いかもしれませんが、意外とそんなことはないということだけ述べておきます。地方国立大の医学部などは、普通の国立大の学費で、必要な学力も旧帝大の一般理系学部と比べるとむしろ低いこともあります。センターさえしっかり対策しておけば地方の医学部なら十分狙えることもあるので、何も調べずに諦めるのは早いです。

研究内容

一部の旧帝大国立大学や私立大学を除いて、大半は研究者でなく、医師を目指すため、研究というよりは実習という形で、医学を6年かけて学んでいくと言う形です。

就職

医学部は医師になりたくて入学している人が大半を占めるため、就職は大学病院などの医師が多いです。もちろん一部は、研究者を目指し、がんの研究などをする人もいますが珍しいです。

看護学部

看護学部は、一般的には4年制の学部で、過程を修了し国家試験を通過すると、看護師としての国家資格を取得できます。一般的に看護師と言われる職業には、看護師と准看護師がありますが、4年制大学では看護師の資格が取得できます。准看護師は国家資格ではなく、短期大学などでより簡単に取得できます。自分が何を目指しているのかを把握し、それに必要な学歴が何に当たるのかしっかりと把握しましょう。

研究内容

医学部と似ており、研究というよりは実習の側面が強いです。この実習は通常かなりハードなものらしく、実際の病院に配属され、事実上の勤務を経験するのですが、お給料がもらえるわけではなく、もしその仕事が好きでなかったらかなりのストレスフルな生活になるそうです。

就職

看護学部の就職は、看護師になるイメージがありますが、それだけでなく、保健師や、食品、医療関係などの一般企業に就職することもあります。どちらにせよ、看護師になるとしても病院への就職活動は必要になってきます。

受験科目

看護学部は理系か文系かはっきりと分類できません。というのも、入試に必須な科目に、通常の理系選択のような数Ⅲや、基礎でない理科が必要でないことが多いからです。そのため文系選択でも十分受験が可能であることが多く、しっかりと自分の志望校の入試科目を確認してみましょう!

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どうしても決められない人は後々選択肢が広がる選択をする

ここまで各学部を紹介してきましたが、それでも決められない人はいると思います。僕も実際そうでした。高校生で、今まで将来の職業ややりたいことを考えずにきたのに、いきなり短期間で、将来のことまで決めなければいけないとなっても、なかなか難しいと思います。そんな人には、後々に選択肢が広がる選択することをお勧めします。それは、2つあり

 

1.とりあえず名の通った大学(いわゆる高学歴といわれる大学)の中で、最も合格できそうな学部に通うこと

2.情報系の学部に通う

 

 

名の通った大学に通うメリット

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転学で後から学部変更できる

まず入学後に、自分の学部に違和感を感じた時に、転学など学部を変更することができる可能性があるからです。こちらに関しては、大学によって規定がかなり異なるので注意が必要ですが、ほとんどの大学で、学部変更は可能となっていますので、ひとまず入れる学部に入っておき後で変更しようということができます。

就職が有利

また、就職が有利になる点も大きなメリットです。今の日本の社会では、まだ学歴重視の就職活動が行われており、ある程度名の通った大学に通っていれば、あまり学部や研究に関係なく、幅広い分野の職業に就くことができます。その例は、農学部に入り就職は製薬会社、工学部に入り就職は公務員、など様々です。とにかく今の就職活動はポテンシャルで採用する企業が多いため、高学歴な大学の人であればあまり学部は気にしないという企業が多いようです。

教員免許が取れる

これはある程度の大学であればどこもそうですが、教員免許が取れる点です。教員免許は、ある程度のレベルの大学であれば、教育学部でなくとも大体どこの学部でも取得できます。教員免許をとりあえず取得しておけば後で就職に困らないという考えの人も一定数います。

情報系の学部に通うメリット

今やどんな業界のどんな企業でもITとは切っても切り離せないくらいITが浸透しています。そんな中、情報系に強ければ、後々に、IT企業だけでなく公務員、製薬会社、メーカーなど就職時の選択肢がとても広がります。今まではあまりITに関係なかったような業界でも、現在はIT化の波により、IT人材の需要が高まっているので、もし何になりたいかわからなければ、とりあえず情報系に強くなっていき、そのスキルを生かして後々どんなことをしたいか決めればいいという考えも一理あると思います。

まとめ

以上が理系の学部選びに失敗しないためのポイントでした。志望学部のイメージは少しでも固まったでしょうか。

 

もう一度最後にまとめると、

学部選びのポイント

・高校の科目のイメージとは全く違う、各学部の研究の中身を知ること

・将来の就職にどう繋がるのか知る

・どうしても決められない人は選択肢が広がる学部を選ぶ

 

 

をしっかりと意識することです。

 

是非参考にして考えてみてください!

 

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