受験には、当然ですが試験に「受かる人」と「落ちる人」がいます。そして、「第一志望に行ける」人と、「いけない」人がいます。
しかし、第一志望の学校に進学できたからといってその人の人生が良いものになるかというとそれは別の話ですし、その逆もまた然りです。
では、受験における失敗とは何でしょうか?この記事は、そんな受験における成功と失敗のお話です。
ちなみに、先に言っておくと、この記事にはかなり綺麗事が書かれています。「受験は合格しなければ意味がない!」という意見もあってもいいと思います。
そういうのが読みたい人は、こちらの記事を読んでみてください!
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一般的な失敗の定義は?
それでは、まずは世間一般での「失敗」の定義を紹介します。こちらはおそらく皆さん賛成いしてもらえると思います。
失敗の定義
やり損なうこと。目的を果たせないこと。予期した効果を上げられないこと。しくじり。↔︎成功
スーパー大辞林
辞書にあるとおり、失敗とは目的を果たせないことです。何かをやりそこなった、ダメだった、というのが失敗です。英語で言うなら failure 。
では、その反対の意味とされる成功とは一体どんなものでしょう?
成功の定義
① 仕事・計画などがうまくいくこと。目的を達成すること。 ↔失敗。「実験が―する」
スーパー大辞林
つまり、目的を達成することと言えそうです。
まとめると、
- 失敗… 目的を果たすことができない
- 成功… 目的を果たすことができる
ということです。
だから、何かしら目的を持って行動したとき、それが果たせるか、それとも果たせないかによって失敗か成功かがわかるということです。
受験において失敗とは?
では、受験においての失敗とはなんなのでしょうか?今までの文脈だと、受験では「合格すること」が目標なので、これが果たせないということはすなわち “不合格” ですよね。
受験の目標は志望校への合格にしているのだから、それは当然のことです。
いくら模試の結果が良くても、いくら勉強を頑張ったとしても、結局受験は本番の点数が全て。受かってしまえば1点差だろうがどんけつだろうが関係ありません。逆に落ちてしまえば全国模試1位だろうがA判定だろうが文句のつけようがないのです。
でも、でもですよ。
もしあえて、色々な方面からのヤジを受け入れながら言わせていただけるなら、「受験って受かるだけが大切なことではないですよ」、と言いたい。
受験における真の失敗とは
僕は受験における真の失敗とは次の3つだと考えています。それは
- 頑張ったと胸を張れないこと
- 自分に向き合えないこと
- 失敗したと思うこと
の3つです。
それぞれについて詳しく語っていきたいと思います。
頑張ったと胸を張れないこと
想像してみてください。明日、朝起きたらあなたが志望校に合格していたとしたら…。
そりゃ、数日は嬉しいでしょう。もしかしたら数ヶ月は楽しい学校生活を遅れるかもしれません。しかし、1年もしたら少し罪悪感みたいなものが芽生えてきそうじゃないですか?卒業したらどうでしょう?
人間、与えられた幸福なんてのは価値を認められないものです。反対に、頑張って、努力して勝ち取ったものには素晴らしいと思えるものです。
「受かるだけが受験」というのは受験を受けるまでの話で、受験が終わってからも生活は続いていきます。その時に「自分は頑張った!」と胸を張れることが大切なんだと思います。
自分と向き合えないこと
受験をしている上で、だんだん自分というものが見えてきます。ここぞという時に頑張れる、とか習慣的に何かをするのが苦手、とかです。
勉強を通じて、そういった自分の一面を見ること、知ることができるかどうかというのは結構重要です。
というのも、自分と向き合う機会というのはそうそうないからです。他にも将棋とか、読書とか自分の内面に深く入りこむようなことをしていれば別かもしれませんが…
大学受験でその機会を逃すと、次は就職や結婚だと思います。いきなりそんな大きなことを考えなければいけないのは不安が大きいのではないでしょうか?
失敗したと思うこと
おそらく1番ダメなのは、ダメだと思い込むことです。
僕も、大学受験に一度失敗しています。その時は、落ちたショックでほとんど何にも手につかず、ただぼーっと毎日を過ごしていました。
そのあと、予備校に通い続けるうちにその失敗のことも忘れて勉強に没頭していましたが当時の「全然ダメだった」という感覚は今思い出しても気持ちのいいものではありません。
ですが、受験を終わって振り返って見ると確かにその時は試験に合格できませんでしたが、そのことを含めて”よかった”と思えるようになりました。(落ちてた方がよかったとは決して思いませんが…)
受験の時を受けている本人は気づかないかもしれませんが、あなたは確かに、自分を成長させてくれる環境に身をおき、必死に戦っているのです。
そのことはもっともっと自信を持っていいと思うし、今頑張れば後々「いい経験になった」と思えるようになります。
受験する時は、「受かるが正義」でいい
色々書きましたが、しかし何と言っても受験は結果が全て。「勝てば官軍、負ければ賊軍」で言えば、「受かるが成功。落ちるが失敗。」です。
今はそれでいいと思います。失敗してもいいなんて心構えで臨んだら、それこそ心にスキができて、全力を出すことができないと思います。
でも、自分に自信がなくなったり、ほんの少し「失敗するのが怖くなった」りしたら、このページに書いてあることを思い出して、また頑張ろうという気持ちになってくれれば嬉しいです。
ちなみに、こちら⬇️の記事では受験生に向けた応援メッセージを書きました。この記事とは違ってかなりきついことも言っていますが、やる気やモチベーションがめちゃめちゃ上がると思うのでぜひ読んでみてください!