以前の記事『勉強中にスマホを使わないようにする方法 7選』で、スマホは、私たちの勉強に悪影響を与えることを説明しました。
さらに、スマホを使わないようにする方法も伝えました。
実は、スマホは勉強に悪影響を与える、というより、スマホが無くなったら勉強時間はとても増える、というのは私が身をもって体験した話です。
目次(クリックでジャンプ)
受験期にスマホが壊れたことで起こった変化
当時、センター入試(=共通テスト)は1月中旬でしたが、ちょうどスマホが壊れたのは11月ごろでした。
本当に神様がそうしてくれたかのような、ベストタイミングで、ベストな壊れ方をしました。
4G電波が使えなくなるという壊れ方をしたのです。
『勉強中にスマホを使わないようにする方法 7選』には書いてなかったですが、スマホを壊すのはアリかもしれません。(笑)
Wi-Fiは使えたので、私がスマホを使えるのは実質、家の中でWi-Fiが繋がっている時だけでした。
外ではカメラなどの基本機能しか使えませんでした。
では外でスマホが使えなくなったこの受験期間、私の身にどういう変化が起こったのか書いていきます。
LINE、Insta、Twitterなどを気にする必要なくなった
まず目に見える変化として、今までずっと心のどこかで気を取られていたLINEやInstagramやTwitterなどのSNSに気を取られる必要がなくなったことです。
逆に、これまでずっとこれらのSNSにどこか意識を向けていました。
その理由としては、受験が孤独との戦いだからだと思います。
受験って、1人で勉強しないとダメだし、友達とも少し疎遠になりがちです。
そんな中、寂しさを紛らわすために、ついついSNSに頼りたくなってしまっていた自分がいました。
何より、今までそこまでSNSを見ていないと思っていた自分ですが、実は1日のうち何回もスマホを確認してSNSに時間を取られていたと気づきました。
スマホが壊れた最初の頃は、ふとした瞬間にスマホを取り出して、外では触れないことに気付いて、スマホを戻すという作業をしていました。
しかしそのうち、SNSが気になってスマホを取り出す作業もしなくなります。
そうなった時初めて、今まで何度もSNSを確認していたあの時間がとてつもなく無駄な時間だったことに気づきました。
隙間時間が意外と見つかった
SNSの話ともつながりますが、1日のうちに、隙間時間が意外と存在していることに気が付きました。
今まで、電車での通学時間や、ご飯を食べている時間、ちょっとした休憩時間などで、スマホがあるせいで、隙間時間と思わず、勉強には使えなさそうな時間がたくさんあります。
しかし、スマホがなくなってみると、これらの時間は意外と多いことに気が付きます。
これらの隙間時間を、英単語帳を見たり、普段あまり時間をかけられない勉強(例えば当時の私は古文単語などにあまり時間を避けていなかった)に使ってみたりすることで、これらが積み重なると、かなりの勉強時間になっていました。
自分を見つめる時間が増え、悩みが減った
意外と、この変化は大きかったです。
現代って、驚くほど、『何もしない時間』がないんですね。
例えば歩きながらもスマホを見ていますし、人によっては食べながらスマホを見ている人もいます。
歯磨きをしながらスマホを見ている人もいます。
スマホが生活からなくなってみると、勉強するほどではないけど、スマホも見ないので、『何もしない時間』というのが増えます。
するとこの時間は、今まであまりなかった、1人で物事を考える時間になるんです。
受験勉強が忙しいし、学校も忙しいしで、あまり1人で物事を考える時間って取れないと思います。
そんな中で、将来のこととか、勉強方法のこととか、志望校のこと、いろいろな悩みを漠然と抱えている人は多いと思います。
勉強のモチベーションが上がらず、集中できないなどで悩んでいる人も多いと思います。
そんな中で、自分を見つめ直す時間を作り、色々と1人で考えていると、こういう悩みは自然と解決されていきました。
よし、明日から〇〇してみよう、など色々と新しい試みもできるようになりました。
こういうことは、スマホがあるとなかなか出来ないなぁと思います。
1人で何もせずに物思いにふけることってスマホのせいで中々ないですからね。
総じて集中力が上がった
そして、今までの要因含めて、総じて集中力が上がりました。
集中力とは具体的に言うと、勉強をし始めてから、ずっと飽きずに勉強をし続けられる時間のことです。
今まで、自分の集中力が途切れる瞬間って、
『そろそろスマホを確認したい!』
とか
『なんとなくスマホを見て気分を解消したい!』
だったりの思いから勉強の集中がなくなりました。
通知を切っていても、新しい通知が来てるんじゃないか、とか色々気になって、結局勉強を中断してスマホを見てしまう瞬間がありました。
しかし、スマホを見れない状況になってから、スマホが気になると言う癖がなくなったので、そもそも勉強中に、他のことが気にならなくなりました。
気分転換も、数学の勉強をしていたら、単語帳などを見ることで気分転換が出来るようになったんです!
人って、より楽な方に楽な方に流れてしまう習性があるんですが、一番楽なスマホがなくなったことで、次に楽な単語帳とか、そう言うもので気分転換が図れるようになりました!
総じて勉強の量と質が倍増した!
隙間時間が見つかったこと、そして、集中力が増えたおかげで、連続で勉強できる時間が増えたことで、結果的に総じて勉強量が倍増しました。
私の場合、家に帰ってしまうとスマホを触ってしまうことが分かっていたため、夜はできるだけ自習室やマクドで勉強をして、家に帰るとご飯を食べて寝るだけの状態にしていました。
そのため日中、家の外に出ている間はほぼスマホを触ることなく、集中して勉強でき、今までスマホを触っていた時間には単語帳や暗記科目をするようになりました。
・・・
そりゃ、勉強量増えますよね。
そして、そりゃあ、成績上がりますよね。
実際、このスマホを使わなくなった時期からの勉強量の伸びはえげつなかったです。
スマホをやめると勉強に身が入る理由
ちなみになんですが、スマホをやめると、単に勉強できる時間が増えるというだけでなく、心も体も勉強に身が入るようになります。
その理由は以下のとおりです。
スマホを触ると快楽物質が出る
これは世界的にも有名な著書アンデシュ・ハンセン氏の『スマホ脳』でも書かれていますが、人は
と感じると、ドーパミンが分泌されます。
そして、実際にその結果を知ったときに、オピオイドという快楽を感じる物質が分泌されます。
これは人間の脳の進化の過程で生まれた、本能的なものです。
実際、テレビなどではCMに移る際に、この先が気になるような終わり方でCMに入りますね。
そうすると実はあの瞬間に、『次に面白い展開になるかも!』という期待からドーパミンが出て、テレビを見るのをやめられなくなります。
それと似た効果がスマホでも起こっています。
スマホを持つと、そういう『何か起こるかもしれない』状態に常に置かれます。
そして、実際にスマホでそれを確認した瞬間に、一瞬の快楽を得られます。
この循環から逃れるのは本能に逆らうことになるので、かなり難しいです。
スマホをやめると勉強で快楽を得られるようになる
上に書いたような呪縛から逃れるには再三言っていますが、スマホを外で使えないくするのが一番です。
スマホが使えなくなるとどうなるでしょうか。
スマホの効果からも分かるように、人は『新しいことを知る瞬間』に快楽をえられるようになっています。
そして、実はそれは勉強でも得られるのです。
例えば、新しい単語を覚えたとき。世界史・日本史で新しい知識を得たとき。数学で問題が解けたとき、人は快楽を覚えます。
しかし、その快楽にたどり着くまでのハードルは、スマホで得られる快楽に比べて圧倒的に低いです。
だからこそスマホがあるとスマホに走ってしまうのですが、逆にスマホがないと、次に快楽を得られる勉強に意識が向くようになります。
実際私もこの状態になっていたように思います。
今考えると不思議ですが、勉強をすることが中毒のようになり、楽しかったのです。
こういう期待感から、勉強が楽しみでした。
皆さんもこの状態になれば、受験は確実に楽になります。
確実に合格に近づきます。
まとめ
スマホが壊れて、勉強に対する集中力や勉強量が伸びた課程をお伝えしました。
最終的に、スマホから得ていた快楽を、勉強に向けられることができれば、最強になることが分かって頂けたかと思います。
皆さんも、ぜひスマホを壊すことまではおすすめしませんが、スマホを何らかの手段で使えなくすることは是非お勧めします。
アプリを消すだけでもかなりの効果が見られると思います。
是非、一歩を踏み出して頂ける事を願っております。kk