この記事を読んでいる高校生の皆さんは、
「大学受験頑張りたいけど、塾っていつから通えばいいの?」
「そもそも高校受験と違って、大学受験って塾は必須なのか?」
などを疑問に思っていると思います。
実際、中学の時は割と多くの人が塾に通っているのに比べると、高校では比較的塾に通っている人が少ないです。その理由の1つとして、中学と違い、高校はレベルによって授業の進度や難易度が異なるため、なかなか塾が対応しづらいからです。
この記事では、高校生のあなたがいつから塾に行けばいいのか。
浪人して京大に合格した私や、現役で京大に合格した友人の話を参考に、適切な塾に通うタイミングを解説していきます。
他のサイトで、塾の宣伝をしたいがために
「塾に通うのは早ければ早いほうがいい!」
という意見を散見しますが、私の意見として、これは間違いです。
逆に塾に早くから通っているがために成績が伸び悩んでいる人を多く知っています。
重要なのは、自分のレベルと目指したいレベルに合わせて、タイミングを選ぶことです。
この記事では、あなたのレベルにあった適切な時期をお教えできればと思います。
目次(クリックでジャンプ)
高2までは基本的には学校の勉強で十分
私の基本的な考えとしては、高2までは学校の勉強を第一に頑張ることが大事だと思います。
その理由は以下のとおりです。
高校生用の塾は中学と違い、プラスアルファを教えてくれる
中学までは、「塾=学校の勉強の補助」のようなイメージがあったと思います。
学校の教科書や参考書を使って自学でやると言うことは、あまりなく、とりあえず塾に行っていれば大丈夫という感じだったと思います。
ですが高校では、いわゆる予備校のような塾は、プラスアルファを教えてくれると考えるべきです。
ですので、中学のように「学校での成績が振るわないから塾に行こう」という考えは微妙です。
私の友人にも、
学校の成績が振るわない→塾に行って成績を上げようとする→塾で進んだ内容を習う→結局塾も学校も両方が中途半端になり成績が下がる
と、負のスパイラルに入っている人もいました。
高校生用の塾は、基本的に自習メイン
また、自身の経験から、予備校などの塾では、基本的に自習がメインで成績が上がっていくと考えるべきです。
中学の時は、週に3、4回塾があるという場所も少なくなく、塾に行くことで自然と勉強習慣がつくから成績が上がっていたという側面があると思います。
しかし、高校の塾はそうではなく、1講座が週1で行われることが多いです。
また、授業料が高額なため、週何回も取ると言う人も少ないです。
そのため、塾に行けば学習習慣がつくこともなく、毎週1時間程度授業を受けるだけで成績が上がるわけでもないので、自習(授業の予習・復習)などをどれだけできるかにかかってきます。
高2までは、どの科目も、速いペースで新しい範囲に進んでいきますので、それらの予習復習が疎かになるのは最悪です。
まず、学校の履修範囲を完璧にこなし、日々の小テストや定期テストを完璧にこなすことが、のちの受験勉強にも繋がってきます。
まずは高校の授業で習っている範囲を、適切にこなすことを優先するべきだと私は思います。
中学と違い高校生用の参考書が充実している
そうは言っても、高校の勉強だけで補えないもの。それは復習です。
高2までは、どの科目も、新しい範囲をどんどん習うと思います。
その場合、なかなか復習まで手をつけられないもの。
ですが、日々の模試では、高1の範囲も総合的に出題されます。
そのような時には、自学で補う必要が出てきます。
そう言う場合、すぐに塾に行こうと考えるのは適切ではありません。
なぜなら、高校では、中学とは違い、市販の参考書が非常に充実しているからです。
いい参考書であれば、予備校の有名講師の授業を受けているのと同じくらいの学びを得ることができます。
学校の復習という程度であれば、自分で参考書を使い復習する方が効率が良いのではないかと私は思います。
というのも、集団授業の予備校などでは、自分の苦手範囲だけでなく、進度は周りに合わせることになりますが、自学の復習では、効率よく自分の苦手な範囲から優先して取り組むことができるからです。
以上の理由から、私は基本的に、高2までは塾に通う必要はないと思っております。
それは例え旧帝大を含む国公立などレベルの高い高校を目指す人だとしてもです。
しかし、一方で、全員が塾に通わなくても良いかというと、そうではないと思います。
塾に通った方が良いであろう人もいるので、以下では、どういう人はどういう塾に行けば良いのか。
それぞれ解説していこうと思います。
塾は目的に合わせて選ばなければ逆効果
塾ですが、高校になると、色々なタイプの塾が存在します。
塾選びは、自分が何を求めているのか、それをはっきりさせて選ばなければいけません。
それぞれどういう人が向いているのかを解説していきます。
駿台・河合
駿台・河合は、先ほどお伝えしたように、ハイレベルな授業を提供している予備校です。
講師陣は、有名講師となると授業がすぐ満席になるようなものもあります。
向いている人は、高校での授業に十分について行けており、定期テストなどでも学校の中である程度上位を保てている人だと思います。
または、国公立を現状狙える位置にいる人はおすすめです。
基本的に、旧帝大などの国公立を受験することが前提の授業が多いので、それより低いレベルの大学を目指している方は逆にオーバーワークになってしまう可能性もあります。
もし高校の成績が悪くて、このレベルの予備校に入塾を迷っている方は、少し待ったほうがいいです。
別の解決策があるはずです。
東進ハイスクール
近年、高校生の間で勢力が大きくなっているのが、「今でしょ!」でおなじみの、東進ハイスクールなどの映像配信型の塾です。
良いところは、映像なだけあって、かなり細かくレベル別で授業が設けられているところです。
つまり、数学のこの分野だけが苦手、、という人はその分野だけの映像授業を受けることができたり、英語だけ高校の定期テストレベルも取れない、という人は、英語だけレベルの低い授業を取ることができます。
デメリットは、3つあります。
- 何時間もぶっ通しでパソコンに向き合って授業を受けるのは、かなりしんどいし、集中力がもたない。
- 授業時間などが決まっているわけではないので、モチベーションが低いと塾に行かなくなってしまう。
- 1人で受けるため、レベルの高い友人と共に頑張ることがしづらい(割と大きい)
特に、自分を律して頑張れるタイプでなければ、東進などに行ってもしんどいだけでしょう。
また個人的には、東進に行って頑張れるタイプであれば、参考書など買って1人で頑張ることができるのではないかと思います。
その他個別塾・家庭教師など
その他個別塾などは、地域によっても差がありますが、有名どころから個人塾など様々です。
個別塾は、大きく二つに分けることができます。
- プロの講師が教えてくれる(少ない)
- 大学生などバイトが教えてくれる(大半)
この2つです。
①に関しては、かなり少なく、授業料なども高額になることが多いです。
②に関しては、どのような大学に行っている大学生が教えてくれるのかで、かなり大きく質が変わってきます。
自分の行きたい大学より低いレベルの大学生が教えてもらうと、質問しても返ってこないこともありますので気をつけましょう。
しかし、例えばスケジュール管理や勉強習慣がつかない、かなり基礎的なところでつまづいている、などの悩みを持っているなら適しているかもしれません。
どちらにせよ、個別塾などは、どういう塾に行くのかでかなり質が変わってくるので、リサーチが必要です。
自習室のみ
あまりないですが、自習室のみを提供しているところもあります。(塾ではないですが。)
武田塾は、授業をしない塾として有名ですが、このタイプに入ると思います。
向いている人は、学校の定期テストで良い点を取れるレベルではないが、ある程度参考書などで自分で勉強することができ、尚且つ、勉強習慣や勉強量で悩んでいる人です。
つまり、結局勉強量が少ないせいで、学校の成績が取れていないだけなので、こういう自習室などを利用することで、勉強習慣をつけることができます。
これは意外とおすすめかもしれません。
高校生は、かなり基礎的なところでつまづいていない限りは(何よりこのような記事を読んでくれているレベルであれば)、成績は基本的に勉強量によります。
そこを上げるには、余計に難しい授業を受けたりするよりも、まずは勉強習慣をつけて勉強量を増やすことが大事です。
よって、そういう人は、自習室だけや武田塾を利用してみるのもありでしょう。
高校の進学実績よりも上を目指したい場合は、塾の力を借りる。
基本的に高2まで塾に通う必要ないと言いましたが、早い時期から通っておいたほうがいい人がいるならば、それは、高校の進学実績よりも上を目指したい場合です。
この場合は、早めに塾に行っておいたほうがいいというより、そうしないと厳しいかもしれないです。
実は、学習内容であったりは、参考書で勉強しても十分レベルの高い大学を目指すことは可能なのですが、何より、勉強ペースであったり、量であったり、目指すべきレベル感というのが、高校の中で掴めないのが痛いところです。
レベルの高い仲間であったり、先輩であったりというのは、意外と自分がどれくらいやらなければいけないのかを分かる基準であったりするので、それを手に入れるために、大手予備校や(レベルの高い大学生がいる)個別塾や、地元にない場合はオンラインでもいいと思います。
とにかくレベルの高い環境に身を置き、やるべきことのレベルを把握するように努めましょう。
もちろん、今の時代はスタディサプリなどアプリも充実しており、そういったものでもいいと思います。
まとめ
さて、結びの言葉は特に用意してなかったのですが、要点をまとめておきます。
- 基本的に高2までは塾に行く必要はなく、それよりもとにかく高校での勉強(基礎)をしっかりとこなす
- 塾に行く場合or高3から塾に通う場合は、それぞれの塾の特徴を把握しておく
- 高校の進学実績より上のレベルを目指したい場合は、早めに塾に行くべし
では皆さん、今日も明日も勉強頑張っていきましょう!