勉強をするとき、音楽を聴きながらやるという人はどれくらいいるでしょうか?
僕の体感では、かなり多いような気がします。実際僕も、受験期には音楽をかけながら勉強をしていました。
一方、親や先生の中には、「勉強中に音楽を聴くのはもっての他だ!」という人もいます。親からみると、勉強しているんだか音楽を聞いているんだかわからないようです。
また、音楽は勉強の邪魔になる、集中力が落ちるという話も、幾度となく耳にします。
では、音楽は「集中力をあげるのか、それとも集中力を下げるのか」、本当はどちらなのでしょう?
この記事では、
- 勉強中に音楽をかけるメリットとデメリット
- 集中力をあげるためにオススメの音楽
について紹介していきたいと思います。
気になる人はぜひ参考にして見て下さい。
最初に行っておきますが、音楽をかけて集中できるかどうかは人によってかなり違うみたいです。自分が本当に勉強できるかどうかをしっかりとわかってからやるようにしましょう。
YouTube でざっくりと解説した動画も作りました。
こちらもぜひ見てみてください!
目次(クリックでジャンプ)
音楽を聴きながら勉強をするメリット
僕の周りでは、学生の半分近くが音楽を聴きながら勉強しているように感じます。カフェなどのBGMを合わせるともっと多いかもしれません。
そんなにたくさんの人が音楽を聴きながら勉強してるということにはそれなりの理由があるはずですよね?まずは長所をまとめてみました。
- 勉強が楽しくなる
- 周囲の音をシャットアウトして集中できる
- リラックスできる
- 眠くならない
勉強が楽しくなる
好きな音楽を聴くことは、楽しいし、テンション上がりますよね。この楽しさは、面白みのない勉強の辛さや苦しみを取り除いてくれます。結構な人が、この目的のためにBGM
事実、音楽が作業のやる気やモチベーションを高め、効率を上げることについてはきちんとした研究がなされていて、最近では仕事中に音楽を流す職場もあるみたいです。
あとは、勉強って最初に机に向かうまでが大変なので、そのモチベーション維持のためには音楽を使っていました。
一度机についてしまえば勉強できるという人は15分くらい音楽をかけておくのはオススメです。
周囲の音ををシャットアウトできる
本当にシーンとした環境で勉強できればいいのですが、そういった環境というのは意外にも少ないですよね?
スタバやマクドなどで勉強できる人はいいのですが、気になる人にとっては図書館や自宅などであっても周囲の音に気が散ってしまいます。
そんな時に役に立つのがBGMです。音楽を聴くことで周囲の話し声や雑音をシャットアウトでき、自分の世界に集中することができます。この現象は、マスキング効果と言われています。
また、僕は、周囲の音が気になったときは雑音をシャットアウトできるノイズキャンセリング付きのイヤホンを使っていました。
最近では昔と比べて値段がぐーんと下がっているので安くて高機能のものを探して買ってみるのもいいかもしれません。
リラックスできて、記憶力が高まる
音楽の効果としてもう1つあげられるのが、リラックス効果です。クラシックやジャズなどの音楽には、心を落ち着かせリラックスさせる効果があります。俗にいうα波の効果です。
また、リラックスすると疲れが溜まりにくいので長時間勉強することができます。
海外などでは、手術の際に音楽を流して、執刀医やスタッフの緊張をほぐしリラックスできるようにしているところもあるみたいです。音楽ってすごいなぁと改めて感じますよね。
眠くならない
これは友達が言っていただけなので効果などがあるかどうかは不明ですが、音楽をかけていると眠くならないでそうです。
僕は徹夜反対派なので眠かったらすぐに寝てしまえと思うのですが、どうしてもやり遂げなければならない時には音楽をかけて頑張るというのはわかります。
特にラジオなどは聞いていて面白いものも多いので、眠くならないというのは本当かもしれません。深夜のラジオを聞いて勉強が捗るかどうかはわかりませんが、確かに眠くならないのは本当だと思います。
音楽を聴きながら勉強をするデメリット
物事には、いい面があれば必ず悪い面があります。もちろん、勉強中に音楽を聴くことにはデメリットがあります。
ここからは、そんな音楽を聴きながらの勉強の悪い点についてみていきましょう。
- 気が散ってしまって集中できない
- 暗記ものは無理ゲー
- 脱線してしまう
音楽に気が散って集中できない
先ほどは音楽をかけると集中できると言いましたが、これは場合によりけりです。特に、歌詞がある音楽の場合は音楽の方に集中力を乱される可能性が高いため、あまりオススメしません。
これは、自分が「音楽を意識している」と思っていなくても無意識のうちに集中が削がれていることがあるので注意が必要です。
どの程度集中できればいいのかというのは難しいところですが、単純に考えて日本語の歌詞を聞き取ったりできるくらいなら結構まずいと思います。
暗記ものは無理
音楽を聴きながらの勉強は、聴覚を使えていないことになります。一方、1番効率の良い暗記法というのは五感をフルに使うもの。音楽を聴きながらの勉強ではそれは無理です。
なので、BGMをかけている時に暗記ものはやらない方が無難です。また、言語に関係ある教科(英語や国語)では歌詞が頭に入ってくるとどうしても問題が解けなくなったり文章が頭に入ってこなくなります。
では、音楽を聴きながらの勉強はどんなものがいいかというと、ズバリ数学です。僕は単純作業が多いもの(ドリルや問題集)などはがっつり音楽を聴きながらやっていました。また、漢字の書き取りなども音楽を聴きながら書いていました。
脱線してしまう
1番怖いのはこれです。
- YoutubeでBGMをかけていたはずなのに、気づいたらお笑い動画を見ていた
というパターンのやつです。
僕はこれに1番苦しめられました。
また、気づいたら音楽だけをぼーっと聞いていたこともあります。音楽は集中できるときはいいのですが、逆に集中できないときは全く集中できません。
特に最近の中高生はスマホで音楽を聴くことが多いので、勉強に飽きたらスマホをいじってしまいがちです。これでは本末転倒ですね…
この具体的な対策としては、
- 音楽を聴く専用のAV機器などを使う(ウォークマンとか)
- 音楽はダウンロードしておいて、スマホを機内モードにする
とかですかね。とにかく、勉強以外にスマホを触ってしまうのは本当に時間の無駄だと思うのでやらないようにしましょう!と思っていてもやっちゃうのがニンゲンなんだよなぁ…
試験本番では音楽をかけれない
シャーペンのカリカリが木になるから音楽を聴いているという友達がいましたが、受験やテストでは本番では音楽もかけれなければ耳栓もつけられません。
受験の失敗パターンとしてよくあるのが、本番緊張して実力を発揮できなかったというものです。こうならないためにも、本番前は実際の入試会場と同じような環境で勉強をしてみましょう。
だんだんと慣らしていけば1ヶ月くらいで完全に集中できるようになると思います。早め早めに対策をしておきましょう。
最初にも言いましたが、「勉強中に音楽を聞くこと」にはメリットとデメリットがあります。これらを天秤にかけて、どちらがより自分の得になるかを考えてみてください!
BGMにはどんな音楽がオススメ?
では、ここからは勉強中にかけるオススメの音楽を紹介していきたいと思います。
クラシック ジャズ
クラシックやジャズは、作業用のBGMとしては最適です。その理由としては、
- 歌詞がないので目の前の勉強に集中しやすい
- α波の出やすい音楽
などの特徴があるからです。
また、リラックスできる、ヒーリング効果があるなどそのほかにもお勧めできるポイントがたくさんあります。
Youtubeなどで「作業用 クラシック」などと検索すると作業用BGMがたくさん出てきます。自分のお気に入りのものを見つけてみるといいでしょう。
洋楽やレゲエ音楽
クラシックなどが “ツマラナイ” と思う人には、洋楽もオススメです。
洋楽は歌詞がわからないことが多いので、そこまで集中力を削られません。そして、ジャズやクラシックなどと違ってテンポがありノリのいいものが多いので聞いていて楽しいと感じる人も多いと思います。
こちらもyoutubeで探せば曲が出てくると思います。
ゲーム音楽 サウンドトラック
僕の個人的なオススメは、サウンドトラックです。ゲームやアニメなどのBGMは集中力を高めてくれます。
高校生の頃からずーっと聞いていたので、やっていないゲームでもBGMさえ聞けば「あ、これは〇〇だね!」とゲーム名を当てられるようになりました!
また、作業用BGMのようにまとまっているのもいいと思います!
個人的なおすすめは、「サマーウォーズ」のサウンドトラックです。浪人中はあれをずーっと聞いていたおかげで、なんだか数学がめちゃめちゃできるような気になりました。
めちゃめちゃテンション上がるのでおすすめですよ!
最後に:音楽を味方につけろ
音楽を聴きながらの勉強には、メリットとデメリットがあることはわかっていただけましたか?
個人的には、勉強中の音楽は全然OKだと思います。僕は音楽を聴きながらの方が集中できることが多いので、むしろ自分から進んで聴くようにしています。
しかし、これは結局は個人の問題です。聴く方が集中できると思えば聞いた方がいいし、逆なら音楽は聞かない方がいいでしょう。