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【四当五落は古い】勉強には睡眠が大切ですよという話

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皆さんは、四当五落という言葉を知っているでしょうか?

俺はこの言葉を全然知らなかったのですが、意味を知ってからは受験業界に蔓延(はびこ)る諸悪の根源だと思っています。

 

この記事では、「受験に睡眠は不要だ!」みたいな考え方は古いよっていうことを丁寧に伝えていきたいと思います!

 

四当五落とは昔の受験用語

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四当五落とは、受験業界に古くからある言葉で、次のような意味を持っています。

四当五落

4時間しか寝ない人は志望校に合格()できて、5時間以上寝ている人は不合格()になる

 

古くは、受験生の人口が多く、「受験戦争」と呼ばれていた頃の言葉です。その頃は、こうした「睡眠はダメだ!」みたいな価値観が重要視されていたんです。

しかし、今はこの言葉を聞くこともなくなりました。僕が知っているのは、本当にたまたま、僕の親世代の人から

いぶき
いぶき
京大に入るにもやっぱり四当五落が必要なの?

と質問されたからです。恥ずかしながら、その時の僕は四当五落という言葉をまるで知らず、聞き直してしまいました。

 

その後、気になって調べてみると、四当五落の他にも「三当四落」など同じような言葉を次々に見つけてしまいました。これは少しショックでした。

 

というのも、四当五落などというものは、そもそももう言葉自体聞くことがないほど「旧時代的」な考え方だからです。

先にはっきりいっておくと、四当五落なんていう言葉は今すぐ忘れた方がマシです。1日に4時間しか寝ないと集中力が保てず、逆に勉強効率は落ちていきます。

 

ショックを受けたというのは、やっぱりこういった誤解を解くというのはものすごく時間がかかるんだなと思ったからです。

 

この記事では、四当五落という言葉が生まれ、使われてきた背景と、四当五落がどうして危険なのかについて詳しく解説していきたいと思います。

 

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寝ないで働くことが偉かった時代

四当五落という言葉が生まれたその背景には、日本の高度経済成長が絡んできます。

イケイケどんどんだったあの時代、日本は今よりもずっと働くことに対して貪欲でした。

 

僕が知っている中で一番端的にそれを表しているのが、24時間戦えますか?」というテレビコマーシャル

いぶき
いぶき
知らない人は見てみてください☝︎

そんなの、戦えるわけないでしょ!と言いたくなりますが、それは今の時代だから言えることであって、当時はこれが普通だったんでしょう。

 

また、この時代は「寝ないで働く」ことが美德とされていました。四当五落という言葉もその時代の影響を受けている、と考えるのは自然なことだと思います。つまり、受験生は寝ないで勉強に励むことこそが立派なことだとされていたのです。

 

それに、受験生が多かった当時は大学に入学することに必死でした。なにせ大学に行ける人というのがまだ少なかったですし、入学できたら華のある人生、落ちたら地獄の浪人時代が待っていたのですから…

 

この当時は、”東京大学よりも駿台予備校の方が難しい” とか噂されていたと聞きました。実際、東大に合格して駿台に落ちたなんていう人にもあったことがあります。

今の大学生は信じられなかもしれませんが、駿台予備校には昔、入塾試験というものがあって簡単に入れるところではありませんでした。

 

そういった時代背景、環境に後押しされる形で四当五落という言葉が流行ってしまったのです。

 

ここで、「四当五落は、睡眠時間を削ってでも勉強しろという意味であって別に本当に4時間しか寝てなかったわけじゃないんでしょ?』」という人が出てきます。

確かに、四当五落も三当四落も、基本的には”寝ないで勉強しろ” という意味です。

しかし、実際にかなりの数の生徒が1日4時間睡眠の生活を送ったとされています。中には、1日2時間睡眠を繰り返して倒れてしまった生徒もいたそうです。

 

ナポレオンの3時間睡眠伝説

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「寝ないで頑張ることが美德」という価値観を象徴するかのような話の一つに、ナポレオンの3時間睡眠伝説があります。これは、

 

ヨーロッパの雄、ナポレオン・ボナパルトが軍人からフランスの皇帝に即位できたのも、彼は1日に3時間しか寝ないで意欲的に仕事に取り組んだからである

 

という教えです。

 

いかにも、日本の会社員ウケしそうなお話ですよね。実際、多くの新人研修やセミナーなどでこの話がされていた時代もあったそうです。

 

しかし今では、このお話は真っ赤な嘘だということが知られています。

 

というのも、ナポレオンの個人秘書である人が記していた日記によると、ナポレオンは1日に7時間の睡眠をとっており、さらに昼寝までしていたそうです。

ナポレオンの活躍はもしかしたら質の良い睡眠をとっていたからという説まであるそうで、このことが早くにわかっていれば、「睡眠を削れ!」というのとは全く逆の教訓として伝わっていたかもしれませんね。

 

これからは五落六当の時代だ!

最近の、といってもこれももうすでに10年や20年前の研究ですが、1日に4時間しか寝ない生活を続けていくと、1週間くらいで疲れが脳に溜まって判断力が鈍っていくそうです。

 

つまり、科学的に見ても四当五落はもう古いってことです。まあ、今ではこの言葉自体をあまり耳にしなくなっているのでだんだん睡眠の大切さを皆が理解し始めたかなという気がしています。

 

ただ、まだ一部の親御さんたちの中には、「四当五落」を信じていて、子供に睡眠時間を削ってまで勉強をさせているという話も聞きます。そこで僕が考え出した言葉が…

いぶき
いぶき
五落六当

です。つまり、これからは5時間以下の睡眠をとっている人は不合格になり、6時間以上の人は合格できるといってみることにします。

 

実際、睡眠の質や人によって変わるとは思うのですが、そんなもの度外視してなるべくキャッチーでストレートな名前をつけてみました。

何れにしても、真実に近いのは「四当五落」ではなく「五落六当」の方です。この言葉が、少しでも何か良からぬ誤解をといてくれることを願っています。

 

睡眠の質を上げるには

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さて、勉強をしている受験生にとってもしかしたら1日に6時間の睡眠でもしんどいことがあるかもしれません。そこからは、いかに睡眠の質を上げられるかの勝負といってもいいでしょう。

 

いくら睡眠が大事とはいえ、9時間も眠っているようではダメだと思います。

そこで、睡眠の質を上げるヒントをいくつかご紹介します!

 

①昼寝をしっかりとる

夜睡眠時間を十分に確保できないという人にオススメなのが、昼寝です。

昼寝は、正しいやり方でやると夜の3倍の効果を得ることができます。

 

また、ストレス解消に役立ったり、頭をスッキリさせて午後の勉強に集中できたりといいことがたくさんあるのでぜひ試して見てください!

 

②暗くして寝る

脳は明るさを感知すると、「交感神経」を活発にして覚醒状態になります。なので夜寝る前や寝るときには部屋を暗くするのがベターです。

同様の理由で、寝る前30分から1時間はスマホなどの明るい画面を見ることを避けると良いでしょう。

 

③睡眠直前の食事、入浴は避ける

寝るときには、消化活動が終わっていることが理想的です。なので、就寝の3時間前にはご飯を食べ終わっているようにしましょう。

 

また、お風呂で体を温めたままでは寝付けないことが多く、濡れた体でベッドに入ると風邪を引きやすくなります。

お風呂は最低1時間前くらいに入って置いて、髪などもしっかり乾かしておくと良いでしょう。

 

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最後に:勉強するときは寝ろ

かつては、「寝ないで勉強する」ことが理想とされた時代がありました。しかし、今では、睡眠をしっかり味方につけた受験生が受験に勝つことは常識となりつつあります。

 

もし、四当五落をまだ本気で信じている肩がいらっしゃったら、すぐに考え直してください。

これは僕のこの記事だけでなく色々探してもらうとわかるとうりです。今では四当五落を推している人はいません。

もちろん、これは受験生を甘やかして、「しっかり寝ろ」といっているのではありません。適切な睡眠時間を取ることでより効率的な勉強ができるようになると言いたいのです。

 

いぶき
いぶき
あとひとつ、四当五落からわかったことがあります。

それは、受験業界にはまだまだ旧時代的な発想の教えや過ちが残っているということです。

みなさん、この記事をお読みになった人は、そういった考えがあるということを知り、もしそういう考えをしてしまっていることに気づいた時は改めることを恥ずかしがらないでください。

 

また、ぼく自身もそういった話題について触れていきたいと思います!

では、しっかり寝て、しっかり勉強してください!

 

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