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現代文を得意教科に! 大学受験におすすめ参考書・問題集 23選

gendaibun-sankosho

大学受験において、国語は非常に需要な要のポジションと言えます。

特に現代文は全ての科目の基礎になります。現代文で読解力や論理的思考が身につけば、試験全体の点数が上がることは間違いありません。

 

しかし、多くの人が現代文の対策はしない、もしくはおろそかにしています。

それはなぜかというと、

  1. 勉強してから成績に反映されるまでに時間がかかるから
  2. どのように勉強したらいいかわからないから
  3. 勉強しなくてもある程度点が取れるから

という理由によるところが大きいと思います。

これは逆に捉えれば、チャンスでもあります。なぜなら、みんなが勉強しないのであれば、差をつけられるとも言えるからです。特に理系の人は周りから一歩抜け出るチャンスです。

 

これから紹介する参考書は独学でも十分に実力をつけられるものを取り揃えました。今回挙げた参考書たちは、僕が実際に使ったものと、友人が使っていたと話してくれたものの中からセレクトしました。

英語や他の勉強もあるかと思いますが、国語という教科はいい点数に繋がるまで時間がかかるので地道にコツコツと進めていきましょう。

 

いぶき
いぶき
それでは、これから、オススメの参考書・問題集をステップ別に紹介したいと思います。

語彙力→読解力→解答力→テスト対策の順に紹介します。

 

ステップ1  語彙力をつけるための問題集

まず必要なのは何と言っても漢字と語彙力です。上位校を狙おうとする人は特に、ここで落とすわけにはいきません。みんながほとんど満点をとってきます。

 

語彙や漢字の勉強は、時間はかかりますがその分確実に得点につながります。あの東大入試でさえ漢字の書き取りがあるくらいですので舐めずにしっかりやりましょう。

語彙は『ことばはちからダ!』か、『現代文キーワード読解』のどちらかをやれば十分です。あとは問題を解いていく中で出てきた語彙をノートに書いておくなどして自分で覚えるようにしましょう。

 

1. ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20

現代文(論説)を読む上で最低限知っておかなければならない語彙を扱っています。「アイデンティティ」や「共同体」などの意味を人に解説することができない人は読んでおいた方がいいです。

本当にエッセンスだけなのでパッと現代文のいーワードを抑えたい人におすすめです。国語が苦手な人向け。

 

2. 現代文キーワード読解

難解な国語の文章を読むことができるようになるためのキーワードが網羅されている一冊です。

また、単語だけでなく論説文のテーマとして取り上げられやすい”経済論” や“政治論”、“歴史論”などを取り上げてくれるので総合読解の力もつきます。

比較的新しい本なので、最近の入試に対応しているのもおすすめポイントの一つです。国語中級者におすすめです。

 

3. 『漢字一問一答完全版』

漢字も受験生にとっては重要な得点源です。というか、レベルが上がるとここで失点してはいけないところになります。5問あったら4問取れなければ話になりません。

 

暗記教科において、圧倒的に役に立つのが、この「一問一答」です。

僕も、地理を始め、化学などでもとてもお世話になりました。

 

数ある漢字の参考書の中でなぜこの一問一答が良いかというと、ズバリ「受験用」に作られているからです。

帯にもあるように、「これが試験に出る!」という問題が載っているので、これを1冊やり込めば漢字が苦手な人でもある程度の点数が取れるようになります。

 

この収録語数は約2000語と語数としては十分ですし、語句の意味、対義語、類義語など受験に必要な知識を身につけることができると思います。

また、このサイズの本は通学などで読むことができますし、隙間時間をうまく使えるのでおすすめです。

 

受験の現代文において、漢字をやった方がいいかというのは賛否両論あります。俺の意見としては、「受験する大学の平均ちょい下くらいを身につけていればO.K.」 です。

あまり時間をかけすぎるとそれ以外の勉強ができなくなってしまうので、最低限を揃えておきましょう!

 

4. 基礎からのジャンプアップノート 現代文重要キーワード書き込みドリル

このジャンプアップノートの良いところは、ノートに直接書き込めるところです。

現代文に必要な語句を、いくつかのジャンルに分けて解説してあります。

 

間あいだに実践問題の演習が挟まっているので、ただ漫然と覚えるだけでなく問題形式で理解度をチェックしていけます。

レベル的にはセンター試験の現代文くらいですが、これさえあれば周りと差がつかないくらいまで持っていけるので、良いと思います。

 

5. 読解を深める現代文単語

現代文が解けない、その原因の1つは、はっきりいって「語彙力」です。

赤ちゃんの頃から使っている日本語の問題(現代文のことです) を難しくしようと思ったら、大抵は以下の2パターンしかありません。

  1. 問題文の語彙力を難解なものにする
  2. 問題のテーマを”哲学” などの馴染みのないものにする

そして、多くの人は1つ目でつまづいてしまいます。

 

それの対策として最も手っ取り早いのが、「難しい語彙に慣れてしまう」ことです。

語彙ができるようになると、文章の読み取りも容易になり、スピードも上がっていきます。

特に、試験まで1年以上ある人には絶対におすすめしたいです。

 

語彙系の参考書は、1冊もやれば十分です。あとは、わからない単語などに出会った時に自分でメモして、オリジナル語彙ノートを作ると効果的ですよ♫

 

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ステップ2  読むチカラを鍛える参考書

国語は何と言っても読む力が重要です。論説でも小説でも、書き手は何を言いたいのかや主人公の心情の変化などを文章の中から掴んでいかなければなりません。

そんな読む力ですが、国語の問題には国語の問題なりの読解のポイントなどがあります。

苦手にしている人や、「こんなのわかる訳ないだろ!」と思っている人こそ読んでもらいたい参考書です!読解力、論理的思考を手に入れたら怖いもの無しですよ!

 

また、この読解の参考書は「田村系」「船口系」「出口系」などの講義形式のものから問題を解いていくスタイルのものまで幅広くあります。どれか自分に合いそうなものを探してみてください

 

6. 田村のやさしく語る現代文

いわゆる田村系。代ゼミの現代文講師、田村先生による講義形式の現代文授業です。

現代文がわからない人、今まで勉強したことがない人が見るととてもためになって面白いと評判の参考書です。

現代文の読み方の基礎から身につくので、初めの一冊としてもおすすめ。問題をとくのではなく、まずは理解から入ることができます。

 

7. 船口のゼロから読み解く最強の現代文

次は船口系。中学レベルの国語から高校レベルの国語に行く段階でつまづいてしまった人にぜひ読んでほしいです。基礎を固めないといけないと気づいた人もこの本がいいと思います。

特徴は、文の構造や接続詞などをうまくビジュアル化してくれているところです。矢印などを使って図で解説してくれているのでとにかく”理解”しやすいです。

 

また、オリジナルの問題も載っているのでそれをすぐに試すことができます。わかると思っている問題も手を動かして見ることできちんと納得できるようになるので読み飛ばしたりしないでじっくりやることをお勧めします。

 

8. 出口汪 現代文講義の実況中継シリーズ

受験の参考書では同じみの、実況中継シリーズです。英語などでもお世話になっている人は多いのではないでしょうか?

この参考書も出口先生が講義形式で解説してくれます。点数で伸び悩んでいる人が「上がった」という声を多く聞くのはこの出口さんです。3冊構成なので時間がかかるのが難点ですが、読み物形式なので結構すぐ終わります。

 

「論説」や「小論文」などに分かれているので、苦手なところだけを読んでみるのもいいかもしれません。

 

これら、「田村系」「船口系」「出口系」は先生それぞれの講義なので、パラパラっと立ち読みしたり、表紙の印象で自分に合いそうな人を探すといいと思います。

また、それぞれの先生がいろんなシリーズの本を出しているので、気に入ったら同じ先生で買い揃えてみてもいいかもしれません。

 

9. 入試現代文へのアクセス(基本編)

印象としては、センター試験基礎レベル。いわゆる基礎の基礎といった問題が並んでいます。上にあげた講義形式の参考書と、問題形式の参考書の橋渡し的な立ち位置だと思います。

現代文がピンチの人や、基礎→発展とレベルアップしようとしてつまづいた人はワンステップ挟んでもらいたい参考書です。

 

10. GMARCH&関関同立の現代文

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僕が指導していた関関同立狙いの高校生が、こぞってやっていたのがこの参考書です。(2016年に出版されたので、僕の周りではそこまでやっている人はいなかった印象です。)

 

意外と「このレベル」にピタッと焦点を当てた参考書は無いので、難易度的にも、GMARCHクラスの受験生には最適なところなのだと思います。

これを解いたら、即赤本などの過去問でも良いかもしれません。

 

11. 現代文読解力の開発講座(駿台)

いかにも駿台然とした表紙ですね。この現代文読解力の開発講座も問題は基礎的なものが多いです。ですが、奥が深い一冊です。2周目、3周目にして気づくことが多い参考書でも有名です。

 

駿台にしては珍しくカラフルな問題集で、色使いもいいです。接続詞や指示語など大切なことを逃さずピックアップしてくれているので、まさに階段を一歩登るが如くレベルアップできます。

最後の方になってくると少し問題が難しくなりますが、この参考書を全てやりきった暁には確かな成長を感じることができるようになります。

 

12. 現代文のトレーニング

現代文のトレーニングは、以下の4つのレベルに分かれています。

現代文のトレーニング
  • 入門編
  • 必修編
  • 記述編
  • 私立大学編

 

入門編はかなり初心者向け(それこそ中学生や高校1年生向け) ですが、そこからどんどんレベルが上がってきて、記述編や私大編になると、難関大のレベルにまで追いついてきます。

 

4種類全ての問題をやる必要はないと思うので、自分の足りていないところ、問題数をこなしていきたいところを中心に対策をしてみると良いでしょう。

 

13. ライジング現代文 最高レベルの学力養成

副題にもあるように、読解に関してはこれが最強の参考書かと思います。

今までは(というか大学受験は) わりと小手先のテクニックというかが多かったのですが、この参考書はまさに「こう書いてあるからこうだ」といったような、ストレートの豪速球のような力強さがあります。

 

理系はもちろん、文系の東大・京大クラスでもここまで対策をしなくても… と思ってしまいますが、面白いと思う人にとっては良いかもしれません。

 

このレベルまでいくと、他の教科との兼ね合いで勉強の計画を立てることをおすすめします。(国語だけ点数が高くても、数学がダメで不合格でした、ではもとも子もありません。)

ステップ3  解答力を鍛えて受験に備える

さて、語彙・漢字がわかって、文章がしっかり読めたら国語の点が取れるかというと、もちろんそうはいきません。なぜなら解答をしっかり書き上げなければ点数はもらえないからです。

国語もテストである以上、しっかりした評価基準があります。そのことを理解し、読み取ったことを解答に反映させる力をつけることが必要です。

いよいよ受験国語の始まりといったところでしょうか!

 

14. 現代文と格闘する(河合出版)

現代文の大学受験用の参考書で最も多く使われているのではないかと個人的に思っているのはこの『現代文と格闘する』という参考書です。どうでもいいですが名前がかっこいい!

解答解説の豊富さや、問題の難易度傾斜などがに定評があります。その分やりきるのに結構時間がかかるかもしれません。

 

この参考書は、受験生の中でもかなり有名で使われているものです。特に文系の友達が結構やっていた気がします。ぜひどうぞ。

 

15. 船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー

現代文の中でも読解と記述に的を絞った問題集です。「読解」のストラテジーではなく「読む」と「解答する」がメインなので、二次試験の対策としてはぴったりの参考書だと思います。

ちょっと東大国語を意識して作ったっぽいところがちらほらみて取れます。

解説に配点や参考答案の他に、具体的な答案例も載っていて、実際にどのように国語の採点者が点をつけて行くのかを知ることができます。

こうした採点者側の視点に立つことも良い経験になると思います。自己採点の精度も格段に上がりますよ。

 

16. 現代文標準問題精講(旺文社)

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もはや受験でおなじみといってもいいかもしれない、問題精講シリーズの現代文バージョンです。もし物理や化学でこのシリーズを使ったことがある人でよかった人は使ってみてもいいかもしれません。

何よりシンプルで問題と解答、みたいなところがいいです。解答解説が結構しっかりしていて、全体構成や要点解説だけでなく、どのように文章がつながって行くのかなどの解説がありがたいです。

 

また、文学史などあまり触れることがない話題にもフューチャーしていてなかなかレベルの高い参考書だなあと感心させられます。出典を見ればわかるとうり、東大や早稲田クラスの問題も扱われていて、なかなか大変な参考書だという印象です。

これをやればもうあとは過去問に取り組みましょう。

 

17. 得点奪取現代文記述・論述対策

模試でよく問題を作られている先生たちが中心となって作られたテキストです。

そのため、問題もそうですが解答もかなり良く作り込まれたものになっています。

 

点数も「何が書いてあったらO.K.なのか」がはっきりしているので、何がどれだけわかっていなかったのかがわかるようになります。

記述対策になるので、国公立の2次試験や私立の記述対策にぴったりです。

 

現代文の自己採点というのは非常に難しいです。甘めに点数をつけるのはもちろんダメですが、厳しく点数をつけすぎても自分の実力を測ることができません。

現代文で大切なことの1つは、この「自己採点能力」だと思っています。過去問(赤本) に取り組む前に、この力もしっかりと身につけておきましょう!

 

18. 上級現代文

問題のほぼ全てが記述解答という記述対策のための参考書の決定版です。

量がかなりあるのですが、それでもこの1冊をやりきれば、かなりの自信を持って入試を迎えられると思います。

 

特徴は、何と言っても「記述のため」に書かれた参考書だということ。

「この文節はなぜ解答に必要なのか?」といっためちゃめちゃ細かいところまで解説されるので、読んでいるこっちまでその熱が伝わってくるようです。

 

独学で早慶や東大・京大を狙うなら、まずおすすめする1冊。ただ、例によって国語に時間をどのくらいかけることができるかを考えて使ってみてください!

 

ステップ4  過去問に慣れることが大切です

さて、もうここまできたらあとは過去問です。国語は学校ごとに独特というか、色のある問題が多くあります。学校の特徴とでも言うのでしょうか?

これらにしっかり慣れること、そして時間配分や問題形式に慣れるようにしましょう!

 

19. センター試験の過去問

センターの過去問は、センター試験が始まった1980年くらいから、本試験と予備日用の問題があります。これらはまさに宝です。できれば全部解きたいところですが、おそらくそんな時間はないため直近の10年分×2くらいは解いておきましょう。

解き方としては、

  1. 時間を全く気にせず、納得のいく解答が出るまで悩む
  2. しっかり時間を計って、問題を解く。現代文だけでも良い
  3. 本番の8割の時間で、試験全部を一気に解く

と徐々に難易度を上げていきましょう。

 

また、解答解説はセンター試験でどのような箇所が聞かれやすいかや、問題選択肢のここが間違えているというチェックも怠らないようにしましょう。

特に現代文は私大の試験の基礎固めとしても使えるので気合い入れてやりましょう。

 

20. 『きめる!センター現代文』

こちらは、センター国語の現代文に特化した参考書です。傍線部の分析など他の参考書で扱わないものもあるので、センター国語で高い点数を取りたい人にはおすすめです。

あの船口先生の本なので、合わないなと思った人はやめておきましょう。コレも講義形式です。

 

センター試験の赤本は解説がしっかりしているのでそれを解いてももちろんいいのですが、ちょっとレベルが高いように感じていました。

これはその解説の少し優しいバージョンのようなものなので、安心して取り組むことができます!

 

21. 大学別の過去問

さて、いよいよ大学別の過去問です。いわゆる赤本などを使ってバンバン問題を解いちゃってください!

ここまできたら、記述式の問題も多くなってくるかと思いますが、おすすめなのは国語の先生に採点してコメントをもらうことです。じゃんじゃん書いて持っていきましょう。先生から個別にコメントをもらえるというのは、それは贅沢なことですよ。

 

独学の場合は、赤本の解答にある、加点対象をしっかり意識して丸つけしましょう。自分に厳しくいきましょう。

東大、京大などをはじめとする難関大学には、25ヶ年の国語という恐ろしい赤本もあるので、試験まで時間があってとにかく問題を解きたいという人は買い求めてもいいかもしれません。

 

22. 模試の解き直し

皆さんは、昔にやった模試を解き直していますか?模試に限らず、一度といた問題を実際に解き直すというのは重要なことです。自分の成長度がわかるだけでなく、解法や解答を確かに自分のものにできるからです。

特に、過去問はもう同じ問題が出ることはないですが、模試ならもしかしたら同じ漢字の書き取りなどが出るかもしれません。

 

国語は一度といた問題をもう一度とくことは意味がないように思われがちですが、しっかり復習しましょう。

 

最後に:1歩ずつステップアップしよう!

受験用の国語の参考書は数多くありますが、”コレだ!”と思えるような参考書は数えるほどしかありません。(それでもかなりの数に上りますが…)

最初にも言った通り、国語は結果が出るまでには時間がかかります。地道にコツコツとやっていきましょう。コレらの参考書を買って満足するのではなく、やり遂げることであなたの実力になります。

 

参考書に無駄なことは書いてないと信じ、重箱の隅をつつかれても大丈夫なようにしておきましょう!

23. おまけ 『新版 1日15分学習! 本当に身につく国語の基礎力』

参考書ではないですが、僕が昔読んで勉強になった本を紹介します。タイトルを覚えていなかったので、探すのにけっこう苦労しました。

この本は、国語の選択肢をどうやって削るかなどテストの解き方などが載っています。

「国語の選択肢の中には正解はない。正解に近いものがあるだけだ。」など、衝撃的な物言いがあり、ためになります。先生はこんなことがなかなか言えないと思うようなことも気持ちよく言ってくれます。

 

講義形式などの参考書と近い内容ですが、ポケットサイズなので通学の際なんかに読んでみることをお勧めします!

 

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